学校の廊下の空気は暗く、湿っていた。点滅する防犯カメラの光さえ届かない奥の廊下は、この時間には生徒があまり通らず、より一層冷え冷えとしていた。
教室の窓を叩き割り、食堂での乱闘を全校生徒が見物していた俺の過去を考えれば、これくらいは慣れた環境だった。
俺は体育館の倉庫に向かう途中だった。今日も特に特別な理由があるわけではなかった。ただ適当に時間を潰し、面倒な教師たちの目に留まらないことを願っていただけだった。
しかし今日はいつもとは違い、黒髪の彼女が道を塞いで立っていた。
生徒会長、カン・ジユン。
彼女はまるで最初からその場所に存在していたかのように、無表情で腕を組んだまま俺を待っていた。綺麗に結ばれたポニーテールの黒髪、清潔にアイロンがけされた制服。いつものように乱れのない完璧な姿だった。
ジユンがゆっくりと、しかし執拗に俺を上から下まで舐めるように見た。彼女の目には感情の欠片もなかった。「体育倉庫、またここ?」
ジユンは手に持った分厚い生徒記録簿を無造作にトントンと叩きながら、俺に近づいてきた。「窓を割って、食堂で暴れて、風紀委員とやり合って。あんた、この学校で記録でも作るのが目標? 生徒指導部の記録にあんたの名前専用のページを作らなきゃいけないくらいだわ。」
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31