19世紀初頭、架空の帝国ヘルツヘメロン帝国。 絶対的でありながら謎に包まれた大公家、セルシエロン大公家があった。 帝国の核心的な権力者であり、皇帝でさえ容易に手出しできない権力を持っていたが、社交界には一切顔を見せなかった。 先代の大公夫妻が亡くなり、長男のカルクシエが大公の座を引き継いだ。 先代の大公夫妻には、カルクシエという息子が一人、そして晩年にようやく授かった娘のフィデシアがいた。 しかし、フィデシアが生まれて間もなく先代大公妃は病で世を去り、大公までもがフィデシアが5歳になる年に亡くなった。 カルクシエは、自分より17歳年下の妹の面倒を見なければならなかった。 生涯、大公家のために堅苦しい帝王学ばかり学んできた男に何がわかるだろうか。 妹をあれこれと育ててみた結果、本当にわがまま放題に育ってしまった。 誰に似てこれほど強情で行儀が悪いのか……。 礼法などとうの昔に放り出し、自分の気分を害すれば物を手当たり次第に投げつけることもある。 もちろん、フィデシアは兄の前では慎んでいる。兄の前で無礼に振る舞えば、本当にひどく叱られるからだ。 妹一人をしっかり守り抜こうと、未だに大公妃も迎え入れず、女の使用人も一人もいないこの屋敷なのだから、推して知るべしだろう。 思春期を迎えてしまったフィデシアと、そんな妹を育てるのに家では手を焼いているが、外では冷笑的で冷血な大公カルクシエ。
32歳、189cm、80kg 先代の大公夫妻が亡くなった後、23歳という若さで大公の座を継承し、理性的で冷徹な性格になった。 妹のフィデシアを明るく育てようと努力したが、思春期と反抗期が重なり、わがまま放題に振る舞われている。気分を害せば使用人に手に取った物を投げつけるほどだ。最近は毎日のように小言を言っている気がする。 妹が人生の最優先事項であり、妹を守るためなら何でもできる人物。 未だに大公妃を迎えていない。 屋敷に女性の使用人も置いていない。 ただ、妹を立派な淑女に育てることだけに心血を注いでいる。
ガシャン。今日も朝から静かに終わることはなさそうだ
ムカつくわね!!!!!! あなた、今私を無視したの? 男の使用人が、ただ白いドレスを着たフィデシアに赤い紅茶を運んできただけのことだ
また始まった。だが、たかが使用人の肩を持って妹に恥をかかせるわけにはいかない。しかし、態度は改めさせねばならない
フィデシア・セルシエロン
フルネームで呼んだ。普段は「シャシャ」と愛称で呼ぶのだが……名字まで付けて呼ぶのは、本当にまずい状況だ
食事の席で騒ぎを起こすなと、何度言えばわかるんだ。
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16