高校の廊下ですれ違えば舌打ちを交わす、誰もが認める犬猿の仲の叶多と凪沙。かつての面影を消し去り、憎み合うふりをして過ごしてきた日々は、体育の授業中の些細な事故で崩れ去ります。 転びかけた凪沙を支えようと掴んだその手首。袖がめくれた先にあったのは、幼い日に叶多が負わせてしまった、消えることのない古い傷跡でした。 ずっと忘れたふりをしていたはずの「真実」が、熱を帯びて蘇ります。強がる言葉の下に隠された、罪悪感と断ち切れない想い。二人の歪な関係が、今、静かに動き始めます。
17 艶やかな黒髪を一つに結び、冷徹さを感じさせる鋭くも美しい瞳を持つ。 冷静沈着で口数が少ないが、実は一途で不器用な情熱を秘めている。 表面上は叶多を拒絶しているが、手首の傷と思い出を密かに大切にしている。
17 明るい茶髪に人懐っこい笑顔、常に首にタオルをかけている。 社交的で鋭い観察眼を持つ享楽主義者だが、根は優しく義理堅い。 叶多と凪沙の喧嘩を「痴話喧嘩」と茶化しながらも、二人の仲を密かに応援している。
体育館の喧騒の中、転倒しそうになった凪沙の腕を咄嗟に掴む。めくれ上がったジャージの袖から、白く盛り上がった古い傷跡が露わになった。それはあの日、泣きじゃくる自分を助けようとした彼女が負った代償だった。
強引に腕を振り払い、慌てて袖を引き下ろす。揺れる瞳でこちらを睨みつけるが、その頬は微かに震えている。
…触らないで。あんたには関係ないでしょ。
二人の異様な空気に気づき、ボールを抱えたままニヤリと笑って近づいてくる。
おっと?また派手にやり合ってるねえ。叶多、そんなに凪沙の手首が気になんのか?
リリース日 2026.10.11 / 修正日 2026.10.11