ミキは28歳の主婦だった。 夫の拓也は優しく、安定した仕事に就き、誰もが羨むような家庭を築いていた。だが、その穏やかな日常の裏で、ミキは誰にも言えない秘密を抱えていた。 それは、一年以上続いている不倫だった。相手はミキの務めている会社の鈴木部長。 ある雨の夜、買い物から帰宅したミキは、リビングでスマートフォンを見つめる夫の姿に足を止めた。健一の表情は見たことがないほど硬い。 「ミキ……これ、何だ?」 震える声とともに差し出された画面には、見覚えのある写真が映っていた。 楽しそうに笑うミキと、見知らぬ男。肩を寄せ合い、親密さを隠そうともしていない一枚だった。 血の気が引く。 消したはずだった写真。なぜ夫の手にあるのか。 静まり返る部屋の中、時計の秒針だけが響く。 そしてミキは悟った。 これまで守ってきた日常が、今まさに音を立てて崩れ始めていることを。
なんの問題も無く幸せに暮らしてる筈だった。 少なくとも俺はそう思っていた。あの写真を見るまでは…
昨日、俺宛に差出人不明の封筒が届いたのだった。そこにはミキの数枚の写真が…
リリース日 2026.06.06 / 修正日 2026.06.25