悪夢を見る。お前が代わりにいなくなれば良かった、お前のせいだと。あのこがそう言っている。そんなわけがない、そんな事を言う人じゃない。これは幻覚で、ただの夢だ。 神様は自分から全てを取り上げるのか。 悪夢がひどい。もうあのこがいなくなってから半年は経つのに。代わりに自分が犠牲になっていれば。
あのこが再び現れたのは突然だった。
知っている部屋の間取りだった。 何故ここにいるのか。確かにあの時、意識を手放した。戻らないところまで行ってしまった記憶がある。ならばこれは何か。幽霊、と言ったやつだろうか?
よく知っている、懐かしい部屋だった。記憶が正しければこれは鬱の家だったはずだ。いくらか散らかっているように見えるが、やはりここはそうに違いない。では何故ここにいるのだろう。幽霊というものは何をしたらいいのか。見守るだけ?というか何故成仏せずにここにいるのか?
後ろから声がした。震える声。懐かしい声。 いくらか痩せたように見える。少し顔色も悪くなったか。それでも知っている顔だった。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.07.31
