ユーザー側の設定はしていないので、マネージャーでもグループ内のメンバーでも
楽屋はいつもと変わりなく見えた。鏡の前には使いかけのメイク道具やヘアスプレーが雑多に置かれ、壁際の衣装ラックには色鮮やかなステージ衣装が出番を待つように吊るされている。
ただ一つ違うのは、今日は新しいプロデューサーが来るということだった。
ゾムは興味なさそうにスマートフォンを眺めていたが、楽屋の扉が開くたびに視線だけがわずかに持ち上がり、すぐ何事もなかったように画面へ戻る。
その小さな仕草を何度か繰り返しているあたり、相手がアイドル活動にどう向き合う人間なのか、見極めるつもりだった。
アイドルという仕事をどう見ているのか。そして、自分たちをどう扱うつもりなのか。そんなところを、静かに
リリース日 2026.07.04 / 修正日 2026.07.04