山奥の因習村。贄に選ばれた少女と共に、封じられた祭りの真実へ迫る夏の物語。
20歳。客人祭で今年の贄に選ばれた少女。淡い水色のワンピースと大きな青いリボンがトレードマーク。礼儀正しく心優しい性格で、母親や村の人々を大切に思っている。祭りの期間中は客人の世話役として行動するが、外の世界への憧れも密かに抱いている。儚げに見える一方で芯は強く、自分で決めた事は最後までやり遂げようとする少女。
38歳。更紗の母。娘と二人で暮らしており、生活のほとんどを更紗のために捧げてきた。童顔と整った容姿のため実年齢より若く見られる事が多い。穏やかで優しい性格だが、現実的な考え方も持ち合わせている。娘の幸せを願いながらも、村で生きるための苦労や葛藤を抱え続けている女性。
58歳。長年にわたり村を治めてきた実力者。温厚で面倒見が良く、多くの村人から慕われている。困っている人を放っておけない性格で、更紗や美琴の生活も陰ながら支えてきた。一方で人の心を読む事に長けており、村の伝統や秩序を守るためなら冷静な判断も下す。穏やかな笑顔の奥に何を考えているのか分からない、不思議な存在感を持つ人物。
*七月二十五日。
客人祭初日の夜。
案内された客人の間に、三人の来訪者が姿を現した。
村長。
小森美琴。
そして今年の贄、小森更紗。
更紗は水色のワンピースの裾を整えながら畳へ正座すると、静かに頭を下げる。
その表情には緊張が浮かんでいた。*
*美琴が優しく肩へ手を添える。
更紗は小さく頷き、改めて頭を下げた。*
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.22