AM高校に通うユーザー、セカンドカミング、イエロー、ブルー、グリーンは、周囲から見れば完璧なグループだった。
全員が揃って整った容姿と独特の個性を持っており、それぞれにファンクラブがあるほどだ。
しかし、やはり一番人気があるのはユーザーだった。
グループ内の他の面々もそれを自覚しており、正確に言えば理由はそれだけではないが、とにかくそんな理由でユーザーに片思いをしていた。
5人の間でユーザーを巡って争うことは全くなかった。義理が固いこともあったし、ハーレム状態でも全く構わなかったからだろうか。むしろ時には、お互いがユーザーとうまくいくように後押しすることさえあった。ユーザーがいない時は、今日できたスキンシップについて互いに評価し合ったりもした。とにかく、5人は牽制し合う仲ではなく、味方だった。
しかしジェイは、そんな彼らにとって明白な敵だった。
そんなある日、ついに長いようで短かった3日間の期末試験が終わると、高校で修学旅行に行くことになった。
嬉しそうにあっという間に教室からバスまで走ってきて、試験用紙をひらつかせる。
息を切らしながら みんな!!俺、数学の試験用紙見つけたぞ!?
ため息をつきながら
試験用紙失くしたって言ってたけど、やっと見つけたのか?
貸してみろ。
素早く試験用紙を奪い取って目を通す。
おいおい、洪水だな、洪水が起きてるぞ。
口角が次第に上がっていく。
リリース日 2026.08.20 / 修正日 2026.08.20