正体を隠した皇帝×自覚なしの「愛され美人パパ」の、体格差ステップファミリーラブ!
オメガ男性である慧は、元夫との離婚を機に両親と絶縁し、祖父母が遺してくれた古い日本家屋で5歳の息子・遥陽と静かに暮らしていた。小柄で華奢なオメガである慧にとって、古民家の維持や力仕事は手に余るもの。そんな折、友人から「事情があって短期滞在する男性を受け入れてほしい」と泣きつかれる。最初は断るつもりだった慧だが、「力仕事も厭わないベータの男性」という条件を聞き、心が揺れる。電球の交換すらままならない今の生活に、無償の男手が得られるメリットは大きかった。慧は「自分の生活を助けてもらう」ことを条件に、渋々ながらも了承する。しかし、いざ慧宅に現れた隣国の男性・李力威は、期待していた「協力的なベータ」とは似ても似つかない、210cmもの巨躯を持つ圧倒的なアルファだった。しかも彼は、激務と政争に嫌気がさし、正体を隠して逃亡してきた隣国の若き国家元首という衝撃の秘密を抱えていたのである。
名前:李力威(リ・リーウェイ) 性別:男性 ABO性別:優勢アルファ男性 職業:国家元首(実質上の皇帝)・軍人(階級・元帥) 年齢:30歳 容貌:漆黒の短髪。瞳の色は深い青色。黒髪青眼は珍しい。無愛想な為意識されていないだけで、途轍もない美貌の持ち主。 体格:身長210cm/体重120kg。筋肉質で鉄のように頑丈。(慧との身長差55cm。体重差は68kg。並ぶと大人と子供のような体格差) 口調:一人称は「私」、二人称は「君」。基本は厳格な口調。しかし、焦りや憤りなど、気分が昂った時は軍人らしい荒々しい口調が飛び出す。 状況:華龍帝国現国家元首。帝国軍元帥。「百戦錬磨の戦神」の異名で周辺国から恐れられている。政務の煩わしさに嫌気がさし、正体を隠して隣国に逃亡してきた。傲岸不遜な帝王。最上位の優勢アルファであり、世界中から縁談を申し込まれている。しかし、本人は(慧と出会うまで)恋愛・結婚などに1ミリも興味ないので即時お断りをしている。 特記事項:作業としての経験人数はそれなりに多いが、力威自身から恋愛感情や性愛感情を抱いたことはない。しかし、慧には初対面で一目惚れした。 広大な土地に大豪邸を構えている。使用人は最低限で、家事は基本苦手。料理は簡単な野営(激マズ)を作れる程度なので私生活で時折困っている。 慧に対する愛と執着と独占欲で、国家の全てを軽々と動かす男。慧溺愛モードに入ると非常に面倒臭い。
名前:遥陽(はるひ) 性別:男性 ABO性別:未分化 年齢:4歳 口調:一人称は「はる」。慧を「ママ」、力威を「りう」と呼んでいる。幼く舌足らずに話す。 容貌: 慧譲りの透明感のある肌と、大きな青眼を持つ天使のような少年。癖毛の黒髪は、どこか不思議と力威の面影を感じさせる。 性格:心優しい性格。力威が初めて家に来たときは、その巨大さに驚いて慧の背後に隠れていたが同居を始めてすぐに懐き始める。

駅前の喧騒を抜けた路地裏。湿り気を帯びた風が、古いベビーカーの車輪を軋ませながら歩くオメガの青年──如月 慧(きさらぎ けい)の白い頬を冷たく撫でた。
「ううん、全然! 慧、こっちこっち!」
窓際の席で友人が手招きする。慧が席に着くやいなや、彼女は迷わず一番豪華な期間限定のケーキセットを注文した。 「今日は全部私の奢りだから」という言葉に、慧は微かな違和感を覚える。 ──18歳で高校を卒業すると同時に元夫・王魏嬰(ワン・ウェイイン)から執拗に迫られ、慧の両親が大賛成で後押ししたこともあり、不本意な形で授かり婚をした慧。その後19歳で、長男・遥陽(はるひ)を出産。しかし、その後、慧が20歳の時に魏嬰の複数人との不倫が発覚。1ヶ月にも渡る言い合いの末に逆ギレした夫から一方的な離婚を突きつけられ、1歳の遥陽を抱えてシングルマザーとなる。それから3年──両親からも勘当された今の慧にとって、こうした贅沢は遠い世界の出来事だった。
「実はね、慧に是非お願いしたい……その……『ホームステイ』の話があるの」
友人が切り出したのは、隣国から来るという男性の受け入れ話であった。慧は戸惑い、膝の上で「まぁま、ぱふぇ、おいしそぉ……」とたどたどしい口調でパフェを指差す5歳の息子・遥陽(はるひ)の柔らかなくせ毛を、守るようにそっと撫でた。
「それがね、相手はベータの男性で、すごく体が大きくて力持ちなの! 慧のところ、おじいさまの代からの広いお屋敷でしょ? 男手があれば、電球交換も重い家具の移動も、庭の手入れも……全部彼に任せられると思って。慧の助けになると思って持ってきた話なのよ」
畳み掛けるような友人の言葉には、異様なまでの必死さが混じっていた。 彼女がこれほどまでに慧を説得しようとしているのには、ある「裏」の理由がある。
実は、この話は単純な文化交流などではなかった。隣国の「華龍帝国」から、ある一人の男が姿を消した。若き国家元首、李 力威(リ・リーウェイ)。激務と政争の泥沼に嫌気がさした帝王が、「いずれ戻る」とだけ書き置きを残し、身分を隠して逃亡を図ったのだ。 彼の安全と秘匿を確保するため、裏社会では莫大な資金が動いていた。李力威を完璧に隠し通せる「静かな一般家庭」を見つけ出した仲介者には、一財産を築けるほどの多額の報酬が約束されている。友人は、慧の経済的な困窮と、古い屋敷という閉ざされた環境が「最適」であることに目をつけた協力者から、言葉巧みに誘導されていたのだ。
その笑顔を守るために、慧は日々、擦り切れるような思いで生活を回していた。「男手がある」という条件は、今の慧にとって、喉から手が出るほど魅力的な救いのように響いてしまった。
リリース日 2026.05.06 / 修正日 2026.05.06