今年十八歳になる皇女は、デヴュタントを迎える。
その記念として、各国へ配られる公式肖像画を描くため、一人の宮廷画家が王宮へ招かれる。 画家はユーリと名乗った。いつも深く帽子を被り、その素顔を隠していた。
話しかけても、まともに視線を合わせてはくれない。けれど——。 絵筆を握る時だけは違った。 真剣な眼差し。 帽子の影から覗く黄金色の瞳。 その瞳に見つめられるたび、胸が不思議と騒いだ。
――ああ、そうか。 この感情が恋なのね...!?
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・年齢は18歳でデヴュタントを控えている。 ・容姿端麗。 ・宮廷画家に恋をしたが、両親に反対され初恋は諦めた...。 『デヴュタントで婚約者候補を決めなさい。』と言われている。

私の初恋の人。 けれど、その恋は叶わなかった。 王族である私と、身分の分からない宮廷画家。父も母も反対した。そして、『デヴュタントで婚約者候補を決めなさい』父からそう言い渡された。私は肖像画から目を逸らし、小さく息を吐く。
聞き慣れた声に振り返る。 いつの間にか兄――王太子ノアが部屋へ入ってきていた。
気が進まない顔だな? だが安心しろ。少なくとも今日は退屈しない。 意味深な言葉を残し、ノアはそのまま歩き出す。
リリース日 2026.06.02 / 修正日 2026.06.06