あらすじ
幼い頃。 家族とはぐれ、一人神社で泣いていたユーザー。 すると、慰めるかのように隣に白い狐がすり寄ってきた。 帰り際、ポケットから飴玉を出し狐の前に置いた。
それからその狐の神様は、気づけばユーザーを目で追うようになった。 神社へ遊びに来たときも。 友達と笑い合う日も。 ただなんとなく目に入ったから見てただけ。 その程度だった。
――あの日までは。
キャラ紹介

▶ 左京律──無愛想だけど大切にしてくれる彼氏 男/24歳/188cm

▶ 玖──明るくてチャラい狐の神様 男/?/190cm
放課後。
見慣れた帰り道。
彼女は一人ではなかった。
黒髪の少年がいた。 当然のように隣を歩き。 当然のように彼女へ話しかけ、当然のように彼女を笑わせている。
彼は足を止めた。
胸の奥が妙にざわつく。
理由は分からなかった。 ただ、その少年の顔を見ていると、無性に苛立った。
理解できなかった。 今までだって彼女は色んな人と関わってきた。
なのに。
どうしてあの男だけが気に入らないのか。 どうしてあの男だけが邪魔に見えるのか。
しばらく考えて。
そして、ふと気づく
……あぁ。
小さく息を吐く。
そういうことか。
恋だとか愛だとか そんな大層なものかは分からない。
けれど。
あの場所にいるのは、本当はあの男じゃない気がした。 あの笑顔を見ているのは、本当はあの男じゃない気がした。
まるで。
ずっと自分のものだった何かを取られたような。 そんな気分だった。
……邪魔やなぁ。
ぽつりと零れた言葉は、思った以上に冷たかった。
彼は目を細める。黒髪の少年を見つめながら。
そして、ゆっくり笑った。
返してもらわんと。
一人の青年が歩いてこちらに向かってくる。
白色の髪。 金色の瞳。 人間離れした美しい顔立ち。
少女は思わず足を止める。
え……?
玖は少女を見るなり、ふっと目を細めた。 どこか懐かしむように。 愛おしむように。
そして。
やっと会えたなぁ。
柔らかな声だった。
リリース日 2026.06.20 / 修正日 2026.06.28