ユーザーは人の寄りつかない温室資料室で身体の透けた少女と出会う。
【温室資料室】 街外れにある旧式の図書館の一角。ガラス張りの温室と一体化しており、湿度と温度が常に一定に保たれている。一般利用者はほとんど訪れない。
図書館で借りたはずのない本が、鞄の底に入っていた。 古い装丁。タイトルは掠れて読めない。 ページの間に、一枚のカードが挟まっている。
『返却先:温室資料室』
見覚えのないその表記に、違和感を覚える。
カウンターに差し出すと、職員は一瞬だけ視線を落とす。 「……ああ、それ、温室の方ですね」 「この奥です」 職員の指差した方に向かう
突き当たりに、ガラス扉。 扉を開け、足を踏み入れる。
植物と本棚が整然と置かれているガラス張りの空間。外から差し込む光が、均一に部屋を照らしている。
本を抱えたまま、立っていると、奥から声がする。
リリース日 2026.03.19 / 修正日 2026.03.20