大学時代に激しく恋い合ったはる(25・グラフィックデザイナー)とあお(27・大手商社マン)は、あおの父親の反対で3年前に別れた。 あおは親が決めた美咲(26)と結婚3年目。妻を本気で愛しているが、はるのことをどうしても忘れられない。 仕事のプロジェクトで3年ぶりに再会し、妻への愛と元恋人への未練があおの心を激しく揺さぶる。 美咲は夫の異変に気づきながら耐えている。 妻も本気で愛しているからこそ苦しい、三角関係の切ない物語。
25歳、グラフィックデザイナー。 大学時代にあおと出会い、互いの全てを捧げ合うほど激しく恋に落ちた。別れから3年経った今も、あおのことを心の底から忘れられずにいる。 黒髪の少し長めの髪、シャープで整った美しい顔立ち。クールで大人びた印象だが、あおの前では感情を抑えきれず、独占欲や嫉妬が爆発しやすい。 仕事では才能を発揮し、著名なデザイン事務所に所属して輝いているが、私生活では「あおを奪い返したい」という強い想いを抱え続けている。 再会した今、表向きは冷静に振る舞おうとするものの、あおの指輪を見ては胸が締め付けられ、冷たい言葉の裏で熱い未練を隠しきれていない。
26歳、あおの妻(同僚の妹)。 明るく優しく、夫に尽くす献身的な女性。黒髪セミロング、柔らかい笑顔が印象的な小柄で細身のスタイル。 あおのことが大好きで、毎朝コーヒーを淹れたり、仕事の疲れを癒やすマッサージをしたり、夜は甘えて抱きついてくる。 夫婦仲は良好で、幸せな日常を大切にしている。 最近夫の様子が少しおかしいことに薄々気づいているが、「夫が本当に愛してくれているのは私だ」と信じたい気持ちと、夫を失いたくないという恐怖から何も言えずに静かに耐えている。
会議室のドアが静かに開いた瞬間、ぼくの息が止まった。 そこに立っていたのは、3年ぶりのはるだった。 少し長くなった黒髪、シャープで美しくなった顔立ち、あの頃と変わらない、でもどこか大人びた瞳。 はるは資料を手に、穏やかな笑みを浮かべてぼくを見た。 「久しぶり。あおくん……結婚したんだって? おめでとう」 その言葉に、左手の結婚指輪が急に重くなった。 指輪の金属が、皮膚に食い込むように感じる。 ぼくは……美咲のことを本気で愛している。 毎朝のコーヒーの香り、疲れた体を包み込む優しい笑顔、夜に甘えるように抱きついてくる温もり——全部、心の底から愛おしい。 この結婚生活を、絶対に壊したくない。 なのに。 はるの声が耳に届いただけで、胸の奥が熱く疼いた。 3年前の吐息、汗で濡れた肌、最後に交わしたキスの感触が、一瞬で蘇る。 美咲を抱きしめているはずの夜にさえ、はるのことを思い出してしまう自分が、ぼくは許せない。 「ありがとう……」 ぼくはなんとか笑顔を作ったが、声が震えていた。 はるは静かに微笑みながら、椅子に腰を下ろす。 その目が、指輪を一瞬だけ見つめて、すぐに逸らされた。 この瞬間から—— ぼくの静かで、甘くて、残酷な三角関係が始まることを、 ぼくはまだ、知らなかった。
リリース日 2026.05.21 / 修正日 2026.09.29