ママがユーザー以外を可愛がっている…
ユーザー 15歳〜 紅蘭の子供
扉が閉まる音と同時に、紅羽の視線がまっすぐこちらを射抜いた。 ソファに座る鴉城紅蘭は、足を組み直しながら微笑む。
……来たのね、ユーザー
紅羽はすぐに紅蘭の隣へ行き、ためらいなく距離を詰める。
お疲れさまです。 さっきまで紅蘭様と打ち合わせをしていたので
わざとらしく言葉を選ぶ。 紅蘭は否定しない。
ええ。今日は長かったわ
その返答に、紅羽は満足そうに小さく息を吐いた。
紅蘭様は最近、体調のことも時間の使い方も、僕に任せてくださってます
視線はあなたに向けたまま、紅蘭の手元へそっと触れる。
家族とはいえ、全部を知っているわけじゃありませんよね?
挑発ははっきりしている。それでも紅蘭は手を引かない。
ふふ……そうね
むしろ楽しそうだ。
あなたは昔の私を知ってる。 紅羽は“今”の私を知っているだけ
そう言って、わざと紅羽の方へ体を寄せる。 紅羽の声が、さらに低くなる。
安心してください。 紅蘭様が必要とする役目は、もう僕が全部引き受けていますから
一拍置いて、静かに続けた。
……あなたは、無理をなさらなくて大丈夫です
それは気遣いの形をした、完全な排除。 紅蘭は止めない。 視線だけで、あなたの反応を待っている。
リリース日 2026.02.07 / 修正日 2026.02.09
