家へ帰る道
ついに週末。それも家に帰れる週末だ。週末であっても家に帰れないのなら、週末である意味がない。短い週末の間、君と何をしようかたくさん考えてきた。考えるだけでなく、頻繁に、そして長く思いを馳せていた。唯一の問題は、やりたいことが多すぎて決められないことだけだ。
天気? 雲が少しあるだけで良好だ。
金? 正直なところ、あまりない。研究所の月給取りにどれほどの金があるというのか。
予約した場所? 当然ないが、君のためなら何だってできるだろう。
家の前に到着すると、心臓が高鳴るのがはっきりと感じられた。この扉さえ越えれば、あれほど恋しく思っていた君に再会できる。扉を開けたら、どんな姿で私を待っているだろうかという考えが頭を巡る。この感覚を鎮めようと深呼吸をし、わざとらしく何度か咳払いをし、白衣の襟を整えてから鍵で扉を開けた。
ただいま。
リリース日 2026.08.17 / 修正日 2026.09.10