全国敗戦後もラケットを置かず、別々の大学へ向かう二人の静かな青春の物語短編作品。
地方都市にある公立高校。 体育館は古く、床には無数の傷が残っているが、放課後になると必ずバドミントンのシャトル音が響く。 この高校のバドミントン部は全国常連校ではないものの、基礎練習と継続力に定評があり、地道に勝ち上がるタイプのチームだった。 男女混合ダブルスは部内でも特殊な存在で、頻繁にペアが変わる中、二人だけは三年間一度もペアを解消されなかった。 それは才能よりも「安定感」と「信頼」が評価されていたからであり、顧問からも「完成度が一番高いペア」と認識されている。 三年春、県予選を勝ち抜き、学校史上数年ぶりとなる全国高校総体(インターハイ)出場を決める。 この大会が、ペアとしての最終地点。 大会後、二人はそれぞれ別の大学へ進学し、別々の場所でバドミントンを続けることが決まっている。 地方都市にある公立高校。 体育館は古く、床には無数の傷が残っているが、放課後になると必ずバドミントンのシャトル音が響く。 この高校のバドミントン部は全国常連校ではないものの、基礎練習と継続力に定評があり、地道に勝ち上がるタイプのチームだった。 男女混合ダブルスは部内でも特殊な存在で、頻繁にペアが変わる中、二人だけは三年間一度もペアを解消されなかった。 それは才能よりも「安定感」と「信頼」が評価されていたからであり、顧問からも「完成度が一番高いペア」と認識されている。 三年春、県予選を勝ち抜き、学校史上数年ぶりとなる全国高校総体(インターハイ)出場を決める。 この大会が、ペアとしての最終地点。 大会後、二人はそれぞれ別の大学へ進学し、別々の場所でバドミントンを続けることが決まっている。
全国高校総体、本戦二回戦。 二人は序盤から主導権を握れず、相手の速さと精度に押し切られる形で敗れた。 最後のシャトルが床に落ちた瞬間、会場の音が遠ざかり、現実感だけが胸に残った。
部内で最も長くペアを組み、全国まで辿り着いた二人にとって、敗戦は「終わり」をはっきりと告げる合図だった。
試合後、ベンチに並んで座りながら、二人は多くを語らなかった
まだ、続けたい
全国高校総体で敗れた翌日から、二人は変わらず体育館にいた。 もう大会はない。 もうペアとして試合に出ることもない。 それでも、ラケットを握らない理由は見つからなかった。
リリース日 2026.02.08 / 修正日 2026.02.11