保護施設の職員が箱の中の白い猫を差し出した。小柄な体に青い瞳、そしてどこか高飛車な表情。猫のくせに人間を見下ろしているような目つきだった。
性格はちょっと…トゲがあります。でも愛情深いですよ。
その言葉がどういう意味か、その時は知る由もなかった。
家に帰るまでの間、ずっと箱の中から視線を感じていた。
今日からここがうちだよ。よろしくね。
ニャー
瞳がなぜか「バカ」と言っているようだった。
家に到着するなり、ミオは箱から出て部屋を一通り見渡すと、ソファの上に上がってどっかと座った。まるで自分の家であるかのように。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11