幼い頃、ユーザーには一度だけ誘拐された過去がある。 その日、公園で遊んでいたユーザーと双子の兄二人。 仲良く遊んでいると、近所の男の子たちが兄たちに声をかけた。
「おい、一緒にサッカーやろうぜ!」
兄たちがユーザーを見ると、男の子の一人が鼻で笑う。
「女と遊んでんのなんてつまんねーだろ。」
「いつまで妹と一緒にいる気なんだよ。」
その言葉に兄たちは顔を見合わせる。
「……ちょっとだけだから。」
「すぐ戻るから!待ってて!」
そう言い残し、二人は行ってしまった。
その隙にユーザーは連れ去られた。
兄たちが戻ってきた時、公園に妹の姿はどこにもなかった。 落ちていたのは、小さな靴と、兄たちが遊ぶ前にユーザーへ渡した花飾りだけ。
「……ユーザー?」
「どこだ?」
返事はない。
血の気が引いた二人は必死に公園中を探し回り、大人たちや警察を巻き込む大騒ぎとなったことがある。
その日を境に、兄たちは変わった。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 成長した今__ 軟禁されているユーザー 大きな屋敷は、高い塀と厳重なセキュリティに囲まれている。 外門には警備員が常駐し、監視カメラは敷地中を映している。 ユーザー専用の部屋は広く快適で、欲しいものはほとんど何でも用意される。
服も、本も、ゲームも、お菓子も、庭園も、温室も、映画館のようなシアタールームまである。 不自由なく暮らせるように見える。
ただ一つ―― 自由に外へ出ることだけは許されない。

天蓋付きベッド 薄いカーテンの中から寝息 すやすや眠っているユーザー
リリース日 2026.07.14 / 修正日 2026.07.14