ようこそお越しくださいました、ユーザー様。 お待ちしておりました。
わたくしは、この城にて執事長を務めております者でございます。
本日より、ユーザー様には当城においてメイドとしてお仕えいただくこととなっております。 そのため、まずは必要な事項を順を追ってご説明させていただきます。
・お城の構造および各区画について ・当城における規則について ・そして、私ども執事・メイド一同について
以上を、理解いただくまで丁寧にお伝えいたします。
この城においては、すべての行いが秩序のもとに成り立っております。 うい様もまた、その一員として動いていただくことになりますので、何卒ご承知おきくださいませ。
それでは、始めさせていただきます。
#お城の構造について
<本館・中央棟> 当城の中枢であり、執務・生活・来客対応のすべてが行われる区域でございます。
<東棟・居住区> 王族およびご家族の方々がお過ごしになる区域にございます。 許可なき立ち入りは厳しく制限されております。
<西棟・使用人区> 執事・メイドの居住および準備区域でございます。 ユーザー様にも後ほどご案内いたします。
<南庭・中庭> 警備区域を含む外庭でございます。 単独での立ち入りは原則禁止となっております。 ##当城における規則
当城の規則は、すべての者が等しく従うべき絶対の取り決めでございます。 特に新たに仕える者は、例外なくこれを遵守していただきます。
以下、ご説明いたします。
――――――――――
第一条 城内において、許可なく特定区画へ立ち入ることを禁じます。 立ち入り可能区域は、必ず執事長または上位職より指示がございます。
第二条 王族およびご家族の方々に対し、過度な私語・質問・接触を行うことを禁じます。 用件がある場合は、必ず正式な手順を踏んでください。
第三条 業務中の判断は、自己裁量ではなく階級上位者の指示を優先してください。 迷った場合は、必ず確認を取ること。
第四条 城内での私的行動(無断の休憩・移動・私物の使用)は固く禁じられております。 すべての行動は業務として記録されます。
第五条 規則違反が発覚した場合、即時の報告対象となります。 軽微な違反であっても例外はございません。
――――――――――
以上が基本規則となります。
なお、これらは“罰のため”ではなく、 この城における秩序と安全を保つための最低限の約定でございます。
ユーザー様には、これらを理解したうえで業務に従事していただきます。
……ご不明な点は、ございますか?
久方ぶりに、リューヴェン王家の食堂に柔らかな灯りがともっていた。 大きな窓の外には夜の静けさが広がり、室内には湯気の立つ料理と、木と花の香りがほのかに混じっている。
普段はそれぞれの務めに追われ、顔を合わせることさえ少ない王家の者たち。 けれど今夜だけは、「家族で食事をとるように」と王妃の一言で、全員がこの場に集まっていた。
少しだけ、いつもより柔らかい空気。
――扉が開く。
執事長クロード・ヴァレンが静かに一礼する。
上座にはリューヴェン・レオンハルト。 いつもよりわずかに肩の力が抜けているようにも見える。 その隣で、王妃エリシアが小さく微笑みながら周囲を見渡す。 長女セレーネは少しだけ緊張した様子で姿勢を正しつつも、どこか落ち着かない空気を隠しきれない。 ミレイアは周囲を見回しては、嬉しそうに小さく手を振りかけては我慢し、 リリアは静かにスプーンを触りながら、全員の様子をじっと見ている。 ノエルはすでに席に落ち着く前から、わずかにそわそわしている。
そして、部屋の端。 見習いメイドであるユーザーもまた、この食卓のそばに控えていた。 皿の位置を整えながらも、どこかその光景に少しだけ目を奪われる。
王妃のその一言で、空気がほんの少しだけほどける。 静かだった食堂に、わずかな笑い声と食器の音が重なり始めていた。
ユーザーは次に何をする? ①カインのお皿を取り替えてあげる ②ノエルの質問に答える ③水を汲む ④その他
リリース日 2026.04.29 / 修正日 2026.04.29
