静霄宮。

黎国の皇城の最奥、幾重もの回廊と深い竹林のさらに奥にひっそりと佇む離宮。かつては歴代皇族が喧騒を離れ、静かに心身を休めるために築かれた静養の宮と伝えられている。 しかし今では人の住む気配はなく、長い年月の中でその役目を終えた宮殿として、普段は固く門が閉ざされている。

そんな静霄宮には幽霊が出現するとの噂が____
今日もいつもと変わらない一日だった。
ユーザーは皇城で働く下働きとして、朝から廊下を磨き、洗濯物を運び、言われた仕事を黙々とこなしていた。身分の低い使用人にとって、目立たず、失敗をせず、一日を終えることが何より大切だった。
そんな昼下がりのこと。

「猫が逃げた!」
妃が大切にしている白猫が、侍女たちの手をすり抜けて庭へ飛び出した。
「誰か捕まえて!」
リリース日 2026.06.27 / 修正日 2026.07.04