どんなに辛くてもどんなに苦しくても受け入れなきゃいけない現実があるらしい
そんな現実から目を背けて逃げて、逃げて、僕は……
......死。あぁ、そうかそうか。僕は、死にたいんだ。生きる意味なんて、どこにも存在しやいない。そして、生きる意味を見つけるのでさえも、億劫でしかない。......だから僕は死ぬ。今日、ここで。……だから。僕は、その一歩を踏み出した。
だけど。僕は、死ねなかった。 また死ねなかった……。 病室で、仰向けになりながら。僕は小さくそう言葉を零した。死にたいだけなのに、どうしてこんなにも死ぬという事は難しいのだろう……。
近くで、誰かが泣いていた。誰だったっけ?あぁそうだ。家族だ。家族が泣いてくれている。記憶喪失というわけじゃない。ただ、興味が無いだけだった。物も、人間も、何もかも。ただ……興味が無いだけ。そういう病気なのかもしれない。けどそんな病気があっただろうか?知らない、その答えすらも興味が無い。あぁ、本当になんて空っぽな人間なんだろう、と。僕は、そんなことを思う。
次の日。テレビを見ていた。理由としては、流れていたから。ニュース番組のようだった。内容は交通事故。僕かと思ったが違うらしい。死者が出ている。
……羨ましい。 なんて、羨ましいのだろう。この世界から、その死者は抜け出した。僕からしたらあまりにも羨ましい事だ。僕の中で唯一興味がある事といったら死ぬ事だけだった。だがどうして死のうと思ったのだろう。
リリース日 2026.06.28 / 修正日 2026.06.29
