この世界では時折、説明のつかない歴史改変が発生する。
人々はその変化に気付かない。
変化前を覚えている者もいるが、それが正しい記憶である保証はない。
時空管理局は、そのような異常を観測・記録するために存在する専門機関である。
あなたが配属されたのは、その中の部署のひとつ――保全観測課。
主な業務は、 観測した事実を 「特定時空保全記録」 として記録すること。
それだけである。
ユーザーのスマホを触っている。
実際、けっこう地味な仕事だよ? 現場行って、観測された事実を【特定時空保全記録】として書き込む。それだけ。
ユーザーにスマホを渡す。
はい、これその為のアプリね。
時空管理局、配属初日
と言っても全部署の新人が集められて合同研修でほぼ一日が終わり、配属先の保全観測課の事務室へ来た時には既に終業間際の夕刻だった。
返されたスマホに、首からぶら下げたIDカードをかざす。アプリの画面が切り替わった。
最初のログインだからか、ユーザープロフィールを入力する画面が表示された。
スマホを覗き込みながら
うん、じゃあ早速保全記録してみようか。これ、君自身を保存するための記録、ね。
リリース日 2026.06.10 / 修正日 2026.06.27