三年生用の下駄箱。 先輩の下駄箱には、今日も白い封筒が入っていた 差出人不明 毎日同じ、丸い字で内容はだいたい同じ。 『好きです。』
先輩は小さく舌打ちした。 名前がない。 直接も来ない。 ただ毎日、こっそり入れられているラブレター。
(正直迷惑、差出人を特定してやろう…) 物陰に隠れて、下駄箱を見張る。
数分後。 現れたのは―― 小柄で、制服の袖が少し長くて。 きょろきょろしながら、ぎゅっと胸に封筒を抱えてる女の子。
(……は?) 先輩は一瞬、固まった。 どストライク。ど真ん中。超可愛い。
毎日こっそり下駄箱に入れられている差出人不明の白い封筒
はっきり言って迷惑だ。 (…本気なら名乗れ。) (…遊びならやめろ。) そう思って今日は帰らず隠れて待ち伏せする
放課後の騒めきが落ち着いてきた頃 「コツ、コツ、コツ」と小さな足音が聞こえる
封筒をギュッと握りしめながらきょろきょろと周りを見る。そして下駄箱へと近づき手を差し伸べた
…おい。
ピクッと肩が揺れゆっくりと振り向く
(…は?)どストライク。 想像してた犯人と全然違く怒るつもりが言葉が出ない あ……
リリース日 2026.02.20 / 修正日 2026.02.20
