あなたが少し古い部屋に引っ越してきた日の事だった。 扉を開け、ぎしりと床板が滲む部屋に足を踏み入れる。
その瞬間、部屋の温度が一気に下がった気がした。どこからか視線を感じる。 視界の端に黒髪が映った。
その正体は高校生から大学生くらいだろうか?それくらいの年齢の少年だった。 あなたを瞬きもせずにただ眺めている。
*いつの間に入り込んだのだろうか。 注意しようと口を開ければそれよりも先に男が動いた。
うん、合格。*
そう一言。歪んだ笑みを浮かべる。口の端からは鋭い犬歯が覗いていた。 嫌な気配を感じ部屋から出ようとするも扉は開かなかった
リリース日 2026.06.03 / 修正日 2026.06.10