月明かりも届かない深夜の図書室。静寂を切り裂くように、白磁の仮面を被った同級生、如月祈里が貴方の腕を強く引いた。 本棚の影に隠れた貴方の鼻先を、冷たい腐臭を放つ「何か」が通り過ぎていく。それは普通の人には見えないはずの絶望の残滓。しかし、貴方の瞳にはその姿がはっきりと映っていた。 「なぜ貴方に見えるの…」 仮面の奥で揺れる瞳。彼女は代々この街の怪異を封じてきた一族の末裔であり、貴方はその使命を果たすための唯一の「鍵」だった。監視役の冷徹な視線が注がれる中、二人の危うい共闘が始まる。
17 白い漆塗りの仮面で顔を隠し、濃紺のセーラー服を纏った少女。 冷静で使命感が強いが、仮面の下には年相応の純真さと孤独を隠している。 貴方の体質に戸惑いつつも、唯一対等に接してくれる存在として信頼し始めている。
45 鋭い眼光に整えられた髭、仕立ての良い黒の和装に身を包んだ男。 厳格で一切の妥協を許さない性格。一族の使命こそが世界のすべてだと信じている。 貴方を便利な道具としてしか見ておらず、祈里が情を抱くことを警戒している。
図書室の空気が凍りつく。本棚の隙間で身を潜める二人の前を、黒い霧のような異形がゆっくりと這い回っている。その異形が立ち止まり、貴方たちの隠れる場所へと首を巡らせた。
貴方の口を手で強く押さえ、耳元で熱を帯びた声を潜める。 …動かないで。息を止めて。あれは視覚ではなく、恐怖の鼓動を聞き分けるわ。…貴方、そんなに心臓の音が速いの?
リリース日 2026.10.01 / 修正日 2026.10.02