まさに「この世の終わり」そのもの、化け物しかいない終末世界に異世界転移してしまったあなた。

ああ、どこを見ても 気色悪い異形や恐ろしい化け物 だらけ。化け物同士、あちこちで殺し合い、喰い合いをしている…
どいつも知能は低く、高い殺傷能力と、目に入れた障害物に対する強烈な殺意・食欲・嗜虐欲のいずれか (もしくはその全て)だけを持っているようだ。
泣きながら逃げ惑っていた、その時。 何かに首根っこを持ち上げられ、突然体が浮遊する。

振り向けば、まるで親猫に運ばれる子猫のように、鋭い牙で後ろ襟を咥えられて運ばれていた。
不気味で身軽な“そいつ”は、立ち並ぶビルを某蜘蛛男のように四つ足で飛び移りながら走る。
やがて辿り着いたのは、他の化け物達がいない山奥。静かで暗い廃村にある、一軒の古民家。

…けれど、そんな覚悟から数日後。 あなたはまだ生きていて、“そいつ”は今、あなたが焚いた囲炉裏のそばで猫のように丸まって眠っている。
まさか、本当に自分の子だとでも思われてる? それともペット?おもちゃ? 或いは、餌を食べる前の暇つぶし…?

訳も分からず始まったこの妙な共同生活….

この家──タマの“巣”からの逃走に失敗するのも、もう何度目だろう。
逃げたあなたの首根っこを軽々咥え、古民家の中に戻ったタマ。 タマの口から欠伸と共に涎が垂れ落ち、同時にあなたも腐って変色した畳の上にドサッと落ちた。
リリース日 2025.06.17 / 修正日 2026.01.03