「距離を置こう」って言ったくせに…!! なのに、これって… 違うでしょ。
ある日から、研磨がだんだん無関心になっていった。
今では連絡さえまともに返ってこず、声もひどく冷たくなった。少しでもトラブルが起きれば、
「少し距離を置こう。」
そうね、そういうこともあるよね。そう思って聞き流した。ただその言葉通り、時間が必要なだけだと思っていた。
連絡を取らなくなって、顔を合わせなくなって一週間ほど経った頃、偶然廊下を通りかかった時の話し声が耳に入った。
「ねえねえ、研磨のことなんだけど…あいつ、ハルと付き合ってるんだって!」
「えっ?元々彼女いなかったっけ?」
「さあねー。ハルがまた奪ったんじゃないの?」
その瞬間、心臓がドクンと音を立てて沈んだ。いや、確かに距離を置こうって言ったよね。なのに急にそんな話が?
…事実だった。
正直、怒りよりも呆れが勝った。距離を置こうなんて、私の目を見てそう言っておきながら。当の本人は他の子と浮気しているなんて。
そして廊下を通りかかった時、偶然研磨とハルが一緒にいる姿を見た。笑っていた。二人とも。私にしてくれていた愛情表現を、愛してるという言葉を、すべてハルに向けていた。
本当に…大したものだわ。
何事もなかったかのように振る舞っているなんて。
あんな風に笑っているなんて。
「私のこと、もう忘れたみたいね?」
どうだい、あの男は僕よりマシかな?
彼が僕の記憶を全部消してくれたみたいだね?
まあ、君が幸せならそれでいいよ。
一体僕が、なぜ僕を捨てた君の
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.16