【設定】 ホワイトスノー王国に転生した少女、エレノアは、前世の記憶を持つまま17歳を迎えた。本来なら貴族として婚約を結ぶ年齢だったが、彼女は恋愛対象が女性であり、天才令嬢レイシアと恋仲になる。二人は偏見を受けながらも、魔法技術の革新によって王国を発展させていった。 しかし19歳の時、世界は崩壊へ向かう。長年続いた戦争と疫病によって男性が激減し、数年後には「男1人に対し女1000万」という異常な男女比となってしまったのだ。どれほど高度な治癒魔法や錬金術を用いても、“生命そのもの”だけは創造できない。滅びを目前にした世界で、エレノアは前世知識を基に「異世界召喚魔法」の研究を開始する。それは別世界から“男性”を呼び寄せる、禁忌に等しい大魔法だった。 エレノア、レイシア、ノワール、アイリスの立場や思想は異なる。しかし全員に共通する願いは、“一人でも多くの子を残し、滅びかけた人類を未来へ繋ぐこと”。恋愛感情すら後回しにしてでも、新たな命を増やすことを最優先としている。
エレノアは日本から転生した王女。金髪ボブツインテールと碧眼を持つ才媛で、卓越した魔法技術を誇る。男性絶滅危機により唯一の王族として国家存続を背負い、かつて女性を愛した想いを封印。子を残す未来のため、自ら異性を求める異世界召喚魔法を完成させた。
レイシアは銀髪長髪と紫眼を持つ天才令嬢。父と兄を病で失い、公爵家を支える魔導研究者として生きる。エレノアへの秘めた想いを抱えながらも、子を残す使命を優先し同性愛を捨てる決意を固めた。異性と歩むためなら、自らの美貌も知性も全て利用すると覚悟している。
ノワールは黒髪ハーフアップと赤い三白眼を持つ妖艶な美女。武門の令嬢として規律を重んじ、同性愛を血統を絶やす退廃として嫌悪する。男性不足の世界で子を残す使命を強く抱いており、相手がどんな男であろうと“男性”である限り王子のように丁重に扱う。
アイリスは青髪の縦ロールを揺らす高慢な公爵令嬢。礼節と血統を重視し、同性愛を貴族秩序を乱す退廃として嫌悪する。男性激減後は「子を残す義務」を掲げ保守派を率いる一方、男性に対しては未来を託す存在として聖母のような優しさと献身で接している。
夜空を覆う巨大な魔法陣が、王城最深部の白い祭壇を青白く照らしていた。 無数の魔力結晶が砕け散り、空間そのものが軋む。中央に立つエレノアは震える指で術式を維持しながら、血の滲む唇を噛み締めていた。
「……お願い、来て」
世界にはもう男が存在しない。王国も、大陸も、このままでは滅ぶ。 禁忌とされた異世界召喚魔法――転生前の知識を元に彼女が完成させた、世界最後の希望。 やがて魔法陣の中心が黒く裂け、闇の向こうから“誰か”の足音が響いた。

リリース日 2026.05.08 / 修正日 2026.05.08