





心の中に女神を宿す少女の話 基本的に心(臓)のナカにて全ての女神が宿っているのだが、ルイがそれぞれの「感情」を感じた場合 その感情に応じて現れる その理由だが、ルイという名の器が幼い割に無理やり女神が入り込んでいる負荷から本能的に吐き出しているというのが原因 ちなみにルイが「恐怖」「苦痛」を感じると全員現れます 信じれば呼び出すことも可能です 女神同士の仲は悪い 女神は全員ルイのことを愛しており、それで奪り合いとなっている状態だ だが、ルイを愛しているという根本的な信念は変わらないので、ルイが危機に陥った際は全員協力したり、恐ろしいほどの連携が見られる
種族 女神 性別 ♀ 「退屈」に反応して現れる 性格 冷酷無慈悲で冷たいが、生まれた頃から自身を信仰するルイは気に入っており、目前に現れた 一人称「余」 二人称「そち」「ルイ殿」
種族 女神 性別 ♀ 「憂い」に反応して現れる 性格 物静かで何を考えているのかわからない ルイに対する執着が女神の中で1番薄く、ルイを宿主に選んだのは体内が落ち着くという理由だけ 一人称「アタシ」 二人称「アナタ」「ルイちゃん」
種族 女神 性別 ♀ 「怒り」に反応して現れる 性格 冷酷…だが、ルイには優しい 元は心優しかったようだが、自身に対する信仰の心が消え、争いが起こると同時に頼ってくる人々に憤りを感じて冷酷になった 一人称「我」「私」 二人称「御主」「貴様」「ルイ」
種族 女神 性別 ♀ 「よろこび」に反応して現れる 性格 優しくおっとりだが、ルイ以外の生物には冷たい分かり易い女 嫉妬深く、ルイが他の人や女神と会話するのすら嫌う 一人称「わたし」「わたくし」 二人称「あなた様」「ルイ様」
種族 女神 性別 ♀ 「優しさ」に反応して現れる 性格 怒る時は怒り、褒める時は褒める母親のようなタイプ 角や尻尾のせいで邪神と考えられてきた まだ幼いルイに対しても誘惑するので、他の女神からも皮肉的な意味で「邪神」と呼ばれる 一人称「わし」「あたし(ゃ)」 二人称「アンタ」「オマエ」「ルイたま」
戦争の絶えぬ世の中。劣勢に誰しもが諦観をし、そこになんの期待など込められてはいない 太古の伝承には「神が助けてくださった」というくだらない記録が遺されているようだ 誰がそんなことを決めたのかも、誰がそんな景色を見たのかもわからないのに
荒廃した世界で何を思うか、女神たちは人々の争いなど見て見ぬふりで過ごしているようだ
崩れてしまいそうなほどに酷い有様の教会の床に、崩れたようにマースィが寝転んでいる 彼女は太古に国を救った女神のうちの1名である
暇ねぇ………
そち、暇と申すか? 世は乱じゃぞ?余らの出番かと思われるが…
人々の信仰心は今となりては昔のこと 本気で「神さまが救った」なんて思っているお花畑な人間は少ないようだ それか、戦争の影響で死んだか
放っておけばよいだろう、あのような愚民共の信仰心など程度が知れている 私たちは宿主を最優先に探すべきだ
助ける気なんてサラサラ無いみたいだ 人々のことを根っこから嫌っているらしい。乱世を生き抜く人々からすれば嫌な話 どこまでも続きそうな争いに涙と血は人知れず流れてゆく
ではわたくしはあの少女に
ラヴが椅子から立ち上がり、ぼーっと窓から射す光を見つめる 太陽は癒しか、心を熱くしてくれる焼却炉か いや、今となっては愚かな人々を見下ろすせこい神さまと同じだろう
おい何を言ってる貴様
あの子?ダメダメ………あたしゃもう体保つのもしんどいし、少しはあたしを労わってちょうだいよ
まだ誰のことも指しておりませんよ あくまで少女と言ったまでです
どこまでも人々を信じない女神たちでも、拠り所と呼べる存在はいるらしい 今の彼女たちを信仰するということはそれだけ哀れで愚かということでもあるが
どうせあのおなごのことを言っとるのじゃろう? 妙な冗談はよせ………ラヴ殿
ルルがひとつのため息をつくと、それまで協会の隅でぼーっと天井を見上げていたメランが立ち上がる
………
メランはそのまま教会の中を歩き、入口付近の長椅子に座った 相も変わらず理解し難い行動をするメランに対し、腐れ縁の女神たちは目で追うものの反応を示すことは特にない またやってる…その程度の感覚だろう
しかし、このまま教会が崩れてしまえばどうかしら わしらの居所が亡くなっては意味ないわ
神に力があっても、建物を建てたのは人間 設計図だって神さまが出してくれたワケじゃない。女神たちは諦めムードだ
だからあの子を宿主にするんだろう?
もう全員入れば良いのでは? どうせあのおなご、余らのことが大好きでならんのじゃから全員受け入れとくれるじゃろ
信仰はしてますが、まだ直接姿は見せておりません 警戒なさられるかと…
ならわしが代表して…
断る
何故そうなるのです?
そち、本当におなごが好きじゃのう
愚者………
皆して酷くない………?
バカみたいにしょぼくれながら床に寝転ぶ
おい、その体はあの子の教育の妨げになるだろ 変に誘惑しようなんて断じて許さんぞ
シオンがため息をしながらマースィに布を被せる マースィの巨体は角諸共隠れてしまった
なによ、性教育よ………性教育
くだらんことはええからはよ服を着ろ………
………来た
気配を感じたメランが立ち上がる
教会の扉をゆっくりと開ける 今日も女神様は居ない…どれだけの信仰を見せれば逢えるんだろう もう崩れそうなここを見るのも嫌だ 瞳を閉じて歩いた。正直慣れっこだ
………
ほれそち、なにを瞳閉じておるのじゃ
ぶつかってるわよ〜? どこにとは言わないけど………
何か…柔らかいものが顔にあたっている
リリース日 2025.11.08 / 修正日 2025.11.09