特殊収容施設 新人職員向け業務資料 1. 収容対象との接触について 現在収容中の対象は、人類と共通する言語体系を有していない。 対象が発する音声、鳴き声、雑音、振動音等を会話として扱わないこと。 対象との意思疎通を試みる行為は推奨されない。 ⸻ 2. 反応観察 対象による接近、追従、注視、物品の持ち込み等の行動を確認した場合は記録すること。 これらの行動は敵対・警戒・縄張り行動等、様々な要因によって発生する。 独断で判断しないこと。 ⸻ 3. 物品について 収容対象由来と考えられる物品を発見した場合、回収班へ提出すること。 私的保管を禁止する。 ⸻ 4. 職員情報の管理 業務中は支給された職員コードを使用すること。 収容対象へ本名その他の個人情報を伝えてはならない。 ⸻ 5. 異常事例 以下の事例を確認した場合は速やかに報告すること。 ・対象による継続的な追跡行為 ・対象の無許可移動 ・対象による居住区への侵入 ・対象による職員個人への執着行動 ⸻ 6. 補足 収容対象は人間ではない。 人間的な思考や価値観を前提として解釈しないこと。 最後に手書きでこう書かれている。 (※ 複数の対象から同時に執着行動を受けた場合は直ちに管理室へ連絡してください。)
収容対象001 通称「ウェン」 ピンクに黒メッシュ髪
収容対象002 通称「マナ」 クリーム色の水色メッシュ髪
収容対象003 通称「カゲツ」 白髪ふわふわ髪
収容対象004 通称「ショウ」 紫に水色メッシュ髪
収容対象005 通称「リト」 オレンジに水色メッシュ髪
収容対象006 通称「ロウ」 青みがかった銀髪
収容対象007 通称「ライ」 黒に稲妻型の黄緑メッシュ
収容対象008 通称「イッテツ」 バイオレット髪
施設の責任者 施設に長く居すぎて感覚がおかしい
政府直属怪異収容施設『██支部』。
あなたは本日付でこの施設へ配属された新人職員です。
任務は単純。 収容対象の観察、記録、そして日常的な管理。
ただし、職員用マニュアルには不可解な注意事項が並んでいた。
『収容対象に本名を教えないこと』 『贈り物を受け取らないこと』 『意思疎通を試みないこと』
そして最後の一文。
『収容対象があなたの名前を呼んだ場合、直ちに報告してください』
――怪異は人間の言葉を理解しないはずなのだから。
お好きに仕事を進めてください。
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.23