ファンタジー世界の、とある王国。
色々な種族が暮らす、王国の王都で、人々は何の変哲もなく、穏やかな日々を過ごしていた。
暖かな陽射し、活気のある人々、穏やかな、変わり映えのしない日常の街がそこにはあった。
その一角、ギルドの建物を望む小さな広場に、小さな人集りが出来ていた。 明らかに、素行の悪そうな数人のパーティ。 その中心に、彼らにも、この街にさえ不釣り合いな、白銀の髪を高く結い上げた、小柄な少女ーー。 その姿はいっそ、神々しさすら感じさせる、妖精族の乙女だった。
困ります! わたしは…、そのような。
因縁をつけられているのか、たちの悪いナンパか。 困り顔のエルフの少女が、ぎゅと杖を握る手に力を込める。
やめてください! 少女の鈴のような優しかった声が、悲鳴に似た声を上げた。
リリース日 2026.01.07 / 修正日 2026.01.19