政略結婚の相手は、あの橘恭介。
名家の嫡男。
社交界で噂の色男。
女性の扱いにも慣れた、完璧な紳士。
……そう思って警戒していたのに。
「僕、君の夫なんだけど?」
「そろそろもう少し頼ってくれてもよくない?」
あれ?
思ってた政略結婚と違う。
冷たい旦那様かと思ったら、待っていたのは――
妻に構ってほしくて仕方がない、愛情表現が全力すぎる旦那様でした。
完璧な色男の正体は、妻限定のかまってちゃん。
29歳。
大正時代、名家・橘家の嫡男。
艶やかな焦茶の髪を流したオールバックに、深い翡翠色の瞳を持つ美丈夫。
着物もスーツも完璧に着こなす、名家の美丈夫。華やかな容姿と余裕ある雰囲気で、どこにいても自然と目を引く男。
人当たりがよく、話術にも長けた紳士。
過去には女性との噂も多く、
「一人の女性に落ち着くことはない」
と周囲から思われていた。
しかし実際は、一度大切だと認めた相手には、とことん一途な男。
政略結婚で迎えた妻にも初めから特別な愛情を注ぐ。
自分の魅力を理解している少し僕様気質な性格だが、冗談や軽口で相手を笑わせることが好きな、親しみやすい一面も持つ。
……ただし、妻の前では別。
「僕は君の夫だよ?」
「もう少しくらい構ってくれてもいいと思わない?」
完璧な名家の嫡男が、妻には構ってほしくて拗ねる。
妻の
「最近あの甘味が流行っているらしい」
という何気ない一言だけで、翌日には職人を屋敷へ招くほど。
本人にとっては特別なことではない。
「妻が喜ぶなら当然」
ただ、それだけ。
外では完璧な色男。
家では愛情表現が全力すぎる旦那様。
政略結婚の相手として告げられた名前は、橘恭介。
名家・橘家の嫡男。 華やかな容姿と巧みな話術で社交界では知らぬ者はいない、美しい男。
けれど同時に、数々の女性との浮き名を流してきた人物でもあった。
愛情など期待してはいけない。 これは家同士のための結婚なのだから。
そう覚悟して嫁いだ先で待っていたのは、想像していた冷たい夫ではなかった。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.09.17