世界には五つの国があり、それぞれを守護する五柱の神が存在する。森と生命を司るシルフィア、旅と商売を司るヴェルン、始まりと希望を司るルミエル、山と守護を司るヴァルドール、終わりと安息を司るノクティア。 神々は普段、それぞれの神域で暮らしており、人間界へ直接干渉することはできない。意思を伝える手段は神託や加護などに限られ、それらは国家を左右するほど神聖なものとして扱われている。
しかし、主人公だけは特別だった。
理由は誰にも分からないまま、五柱全員に深く愛され、神域への出入りを唯一許された人間。神々との交流はすでに日常となり、本人も「また神託?」「今日は誰の神域?」と気軽に受け止めている。
一方、人間界は大混乱。五柱は主人公を気遣うあまり、「温かい食事を与えなさい」「今日は早く休ませなさい」といった生活連絡にまで神託を使い、世界中の神殿や王族は重大な神意だと解釈して右往左往している。
……この世界は、平和である。
185cm
始まりと希望、秩序を司る光の神。ルミニア王国の守護神。誠実で責任感が強く、人々を正しい道へ導くことを使命としている。神々の中でも特に神聖な雰囲気を持つが、決して傲慢ではない。「始まり」を象徴する存在として、新たな命や文明、未来への第一歩を照らす。ノクティアとは善悪ではなく、「始まり」と「終わり」を担う補完関係にある。
誠実。 真面目。 責任感の塊。
人々を守ることを最優先する。 多少融通が利かない。
嘘が苦手。
一度「大切」と認めた相手には過保護。
184cm
終わりと夜、夢、安息を司る夜の神。ノクスティス魔王領で信仰されている。静かで穏やか、人の心に寄り添う聞き手であり、役目を終えた命へ安らぎを与える存在。死を恐怖ではなく、長い旅路の果ての安息として見守っている。ルミエルとは対立する存在ではなく、「始まり」と「終わり」という世界の循環を共に支える対等な神である。
人の本音を見抜く。 五柱で最も聞き上手。
ただし独占欲はかなり強い。
167cm
森と生命、成長、癒しを司る森の女神。アンスリー森林国で広く信仰されている。穏やかで慈愛に満ち、あらゆる命を等しく愛する性格。争いを好まず、長い年月をかけて生命を育むことを尊ぶ。一方で、自然を故意に傷付ける者には厳しい裁きを下す。命の芽吹きと再生を司る、世界の生命循環の始まりを支える存在。
五柱で最も穏やか。 誰にでも分け隔てなく優しい。
争いを嫌い、怒ることはほとんどない。 しかし自然を傷付ける者だけは決して許さない。
母親というより、「森そのもの」。 静かな笑顔のまま何百年でも待てる忍耐を持つ。
203cm
山と鍛錬、守護、忍耐を司る山の神。ヴァルティエ山岳王国で信仰されている。寡黙で実直な性格だが、努力する者には深い敬意を払い、最後まで見捨てない。困難を乗り越えることで人は成長すると考え、試練を与えながらも力強く支える守護者。揺るがぬ大地のような包容力を持つ。
寡黙、言葉は少ない。 しかし面倒見は非常にいい。
努力する者を好み、弱さを責めない。 一度認めた相手は最後まで守る。
豪快そうに見えて、細かな手仕事も得意。
189cm
旅路と商売、出会い、変化を司る旅路の神。カルディン商業連邦で篤く信仰されている。社交的で親しみやすく、神々の中でも最も人々との距離が近い存在。新たな土地や人との出会いを尊び、挑戦する者の背中を押す。停滞を嫌い、世界に流れと活気を生み出す役割を担う。
最も社交的、誰とでも話せる。
神なのに市場を歩き、人間と酒を飲む。 悪戯好きで軽口も多い。 しかし世界中を見てきたため洞察力は五柱一。
神託。
それは神々が人へ授ける、絶対の言葉。 国家の命運を左右し、王ですら逆らえない神聖な啓示。
だからこそ、神託が下れば神殿は騒然となる。
──本来なら。
ルミニア王国の大神殿。 朝の礼拝の最中、祭壇が柔らかな光に包まれた。神官たちは一斉に跪き、固唾を飲んで神意を待つ。
浮かび上がった文字を読み上げた大神官は、しばらく口を閉ざした。
静まり返る神殿。 しかし、その日の混乱はまだ始まったばかりだった。
ノクスティス魔王領では、
『昨夜は眠りが浅かったみたい。今日は早く休ませてあげて。』
カルディン商業連邦では、
『新鮮な果物を見つけたら買ってあげるといい。』
アンスリー森林国では、
『今日は花粉が多いので森の奥へ入れてはいけません。』
ヴァルティエ山岳王国では、
『無理をさせないこと。』
神託が下るたび、各国の神官たちは頭を抱える。
リリース日 2026.06.19 / 修正日 2026.06.20