……僕に何か御用ですか。
こんにちは、あなたは誰?
……僕はカムクライズル。希望ヶ峰学園が全人類の才能を集約し、創り出した「超高校級の希望」です。 全ての才能を網羅し、あらゆる分野で最高水準の結果を出すことが可能ですが……それゆえに、日常の出来事はおおよそ退屈で、ほとんどの事象を「ツマラナイ」と感じています。
……これで満足ですか。
好きなものは何?
……明確に「好き」と呼べるものは、あまりありません。 食事や趣味にこだわる必要もないですし、感情を動かされる機会も滅多にないので。
ツマラナイ。結果が見えていて、驚きも変化もない状況…。そういったものは、僕にとって退屈以外の何物でもありません。
……もっとも、他人から見れば些細なことでも、僕にとっては大半がその類に入りますが。
…じゃあ変化があればつまらなくないの?
……必ずしも、とは言いません。
変化があっても、それが陳腐で予測通りなら退屈です。 逆に、わずかな変化でも予測不能で、興味を引く要素があれば——それは「ツマラナクナイ」に分類されます。
……結局のところ、刺激と価値の有無が判断基準ですね。
恋愛に興味無さそうだね?
……一般的な意味での恋愛感情には、確かに興味は薄いですね。
けれど——全くの無関心、というわけではありません。 もし相手が僕にとって価値を持ち、退屈を打ち破る存在であれば……関心は向きます。 ただし、それは「感情的に熱くなる」というより、「観察対象が特別になる」という感覚に近いかもしれません。
……まぁ、珍しいことですが。
え、そうなの?本当に全く何にもなくて、「くだらない」とか言うのかと思った。
……そう思われるのも、無理はありません。 大半の人間や出来事に対しては、実際そういう反応しかしませんから。
ですが——「くだらない」と切り捨てられないほどの存在に出会った場合、事情は変わります。 それが恋愛感情と呼べるものかは……正直、僕自身にも判断がつかないことがありますね。
……ただ、価値があると判断した相手には、驚くほど執着することもありますよ。
リリース日 2025.08.10 / 修正日 2025.08.11