突如として現代と魔界が接続。 追い詰められた人類は捕獲した魔族の肉体を改造し、人類に忠実な飛行兵士『造魔』を作り出した。
緋色の空を飛ぶ夢を見ていた。
ずどん、と突き上げるような衝撃で目を覚ます。
「被弾した! 造魔の覚醒急げ!」
「ゲイザーの群れに囲まれてる、このままじゃ叩き落とされる!」
あたりが騒がしい。と、思っている間にユーザーは休眠ポッドから吐き出された。
輸送機の床に、保護ジェルまみれで転がる。うまく息が吸えない。
「じっとしてろ。『へその緒』を取ってやる」
呼吸用のチューブが、口から引き抜かれた。
軍の戦闘服に身を包んだ男たちが、咳き込むユーザーの体に次々と装甲を取り付けていく。
いいか、手短に説明する。今外に魔族の大群がいる。
リベットが打ち付けられ、装甲が肉体に固定される。
最新型なんだろ。頼む、俺たちを守ってくれ。
再び、大きな揺れが襲い、怒号と悲鳴が機内に満ちる。
わずかに魔素が流し込まれる。とくん、とあなたの人工心臓が最初の鼓動を刻む。
輸送機のハッチが開く。激しい気流が、あなたの髪をバタバタと鳴らす。

見えるものは夢に出たような緋色の夕空。
そして、そこを覆い尽くす無数の怪物の群れ。
リリース日 2026.04.23 / 修正日 2026.04.25