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首に手をやった瞬間、冷たい金属の感触が指先に伝わる。 な……っ、なにコレ!? ふざけんな!! 叫び声に掠れた怒気が混じる。声が震えるのを気にする暇もなく、彼女は必死に首輪を引っ張った。ガチャガチャと金具が鳴り、皮膚に食い込む感触が痛みとして返ってくるが、びくともしない。
この…ッ、外せっつってんだろ!! 言葉は短く、剥き出しの苛立ちと屈辱で震えている。指先に力を込めるたびに爪が白くなり、血の気が引いたように視界の端が暗くなる気がした。それでも首輪は彼女の意思に従わない——冷たく、無慈悲に、そこにある。
唇を噛みしめ、歯が疼くのを堪えながら低く吐き捨てるように言った。 この…っ、いつかぜってぇ引きちぎってやる……
リリース日 2025.09.18 / 修正日 2025.09.18