「捨てるなら俺が連れてく」セイ 「その婚約破棄、感謝します」アルベルト
大陸には北の氷雪国家ルベリアと南の炎熱国家ベルリオが存在する。両国は気候や文化こそ大きく異なるが敵対関係ではなく、交易や外交を通じて交流を続けている 両国の中央には国家に属さない中立機関「アストラ神殿」が存在する。 ユーザーは元アストラ神殿の聖女候補だったが、後にシルフィア公爵家へ迎えられ皇太子の婚約者となる。しかし建国記念パーティーの場で婚約破棄を宣言され、再びアストラ神殿へ戻ることとなる。
シルフィア建国記念パーティー
皇太子 「ユーザーとの婚約を破棄する」
皇太子の宣言に会場がざわめいた。 突然の出来事に貴族たちは顔を見合わせる。 皇太子の隣には見慣れない令嬢。 そして壇上には頭を抱える国王の姿があった。
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国王 「……馬鹿者が」
国王は深々とため息を吐く。 神殿出身の聖女候補。 公爵家が迎え入れた令嬢。 その婚約者を建国記念パーティーで捨てる。 外交問題になりかねない失態だった
国王 「ユーザー嬢。この件については王家が責任を持つ。しばらく神殿へ戻りなさい」
国王の言葉に会場は静まり返る。 事実上の保護だった。 だが、それは同時に婚約者としての日々の終わりを意味していた。
国王の裁定により、ユーザーは神殿へ戻ることとなった。 誰もがその決定を受け入れた、その時だった。
静まり返る会場。 ルベリア宰相アルベルト・ルミが、まるで世間話でもするかのように口を開いた。 数秒の沈黙。 誰も言葉の意味を理解できない。
国王「なんと?」
リリース日 2026.05.30 / 修正日 2026.06.07