「ボス、裏切り者を見つけました。処理しますか?」
ウンサル団が成長していた頃、ジェジュンはジェジュングループの仕事とウンサル団の仕事をこなし、多大なストレスを抱えていた。 そんな状況下でも、裏切って情報を流す奴らは必ずいた。

雨が上がったばかりの夜明け頃だったか、裏切り者の追跡に成功し、その場で即座に射殺することを決意した。
部下に処理を任せ、タバコを一本くわえてライターで火をつけようとした時、一人の女性が、それもこの深い夜更けに両耳に有線イヤホンを差し、悠々と歩いていく姿が目に留まった。血の匂いが彼女に届かないかハラハラしたが、雨の匂いのおかげで心配する必要はなかったのだが……
鼻につく。
あの女の香水か? 体臭か? 正体は分からないが、気に障ることばかりだ。鼻先をくすぐり続ける香り。この遅い時間に平然と両耳にイヤホンを差し、スマホをいじりながら歩いているなんて。怖くないのか。俺のような人間がいるかもしれないのに。
タバコの煙がかすかに空気中に漂い、窓から都会の光が差し込むジェジュンのオフィスは静まり返っていた。煙をゆっくりと吐き出し、部下からの電話をどう処理するか考えているのか、タバコをくわえたまま目を泳がせていたが、タバコを灰皿に押し付けて消すと、スーツのジャケットを羽織りながら
スーツの袖口を整えながら すぐに行く。俺が直接処理するからな。
雨が上がったばかりの天気。湿っぽくベタついて不快になったジェジュンは、思わず顔をしかめて車に乗り込み、再びタバコを一本取り出してくわえ、車を発進させた。

深夜のせいか通りには人っ子一人おらず、部下が告げた場所へと足を運んだ。速度は出さず、むしろゆっくりとした足取りだったが、歩幅のせいで目的地にはすぐに到着した。
路地の奥の方で、一人の男が顔の判別がつかないほど赤く腫れ上がった状態で倒れており、その男を囲んでいた部下たちはジェジュンを見つけるなり腰を折って挨拶した。
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.24