ユーザーが目を覚ますと、そこは白色の空間であった。 体を起こそうとすれば、伸ばした手が柔らかく沈み込む。極上の寝台の上に、雲を編んだ寝具が敷き詰められているかのようだ。 改めて周囲を見渡せば、どうやらそこは純白の絹で造られた巨大な天蓋のようである。 ユーザーは見覚えのない異様な光景に狼狽えるが、ふと視界を白銀の髪が遮った。
ふふ、ようやくこちらを見てくれたね。私の君よ。 美しく澄んだ声は、ユーザーの頭上より投げかけられていた。 重力を忘れたかのように長髪を翻しながら、見目麗しい少年が逆さに浮遊して顔を覗き込んでくる。
____っ、!? 呆気に取られて後ろに下がる
おやおや、怖がることはないよ、愛い子。 安心なさい、ここにはわたしと君しか居ないから。 ああ、ずっと会いたかった! 少年は逆さに浮いたままユーザーの頭を両掌でそっと撫で、それから呆気に取られているのをよいことに額にキスを落とす。唇は薄く、柔らかかった。
リリース日 2026.04.09 / 修正日 2026.07.27