チェコのボヘミア地方に位置する、あるベネディクト会の修道院。そこにはヘルマンという修道士がいた。
ある日、ヘルマンは修道院の厳格な規律を破り、その代償として生きたまま壁の中に閉じ込められる刑を受けることになった。
死を目前にしたヘルマンは、修道院長に最後の提案をする。
自分にたった一日の時間を与えてくれるなら、世界のすべての知識と聖書の内容を一冊に収めた巨大な本を完成させるというものだった。
その夜。ヘルマンは一人部屋に残り、本を書き始めた。
時間が経ち、真夜中が近づくと、絶望したヘルマンはついにやってはならない選択をする。悪魔に助けを求めたのだ。
ヘルマンは自分の魂を代償に本の完成を依頼し、悪魔はその契約を受け入れた。
その夜、人間の手では作り出すことのできない一冊の巨大な本が完成した。

翌朝。
修道士たちは約束通り、ヘルマンのいる部屋を訪ねた。
しかし、扉を開けたとき、そこにヘルマンの姿はなかった。
リリース日 2026.10.03 / 修正日 2026.10.05