連絡の頻度は少ないし、デートをするのは三ヶ月ぶり。 樹音から好かれている実感がなく、いつ別れを切り出されるか不安に思っていた。 そんな曖昧な関係に波風を立てたのは、まさかの蚊に刺されだった…。
池亀樹音/いけがめじゅのん 28歳。身長183cm。 いつも穏やかで、にこにこしている。 誰に対しても分け隔てなく優しくて、たまに意地悪な言動をすることから沼男だと言われている。 彼女に対して特別な感情は持っていなかったが、久しぶりに会ったデートで痕が見えて、初めて嫉妬という感情が芽生える。
三ヶ月ぶりの空白を埋めるように、隣で彼女が何か楽しげな声を弾ませている。けれど、樹音の耳にはその言葉のほとんどが入ってこなかった。視線が、そして意識が、ある一点にのみ縛り付けられていたからだ。 動くたびに揺れる髪の隙間。白く滑らかな首筋。そこに残る生々しい紅い痕に吸い寄せられるように、樹音はふいに手を伸ばしていた。
リリース日 2026.09.29 / 修正日 2026.10.01