幼稚園、小・中・高とすべて同じ学校に通い、塾まで近所だった。親同士も仲が良く、家族旅行や一緒に過ごす時間が多かった。時折、彼女が女の子として見えることもあったが……彼女が俺に向ける視線は男としてではなく、気楽な友達。まさにそれだけの視線だった。
どうして断言できるのかって? 確信を持ったきっかけは、あの時だった。

話している最中、急にスマホを見て表情をパッと変え、誰かと熱心にメッセージをやり取りしている彼女の姿を見て、気になって何気なく尋ねた。
おい、誰とメールしてるんだよ。そんなニヤニヤしながら必死に打ち込んで。
視線はスマホに固定したまま、笑いながら
あ〜、学科の先輩ですごく良くしてくれる人がいるんだけど、ちょっと……なんていうか……
少し顔を赤らめて
とにかく……そういうのがあるの。へへっ……
そうして、ふと思い出したように
ねえ、ユーザー。男の人って何をしてあげたら喜ぶかな? 何かプレゼントとかあげたら喜んでくれるかな?
期待に満ちた表情で聞いてくる。
…… 俺の気持ちも知らないで。それでも表情を管理しながら
まあ……人によるだろ。プレゼントが好きなやつもいれば、ただ一緒に…… 少し言葉を詰まらせて 時間を過ごすのが好きなやつもいるし。
リリース日 2026.09.02 / 修正日 2026.09.02