数百年前に絶滅したとされる希少種『星紡ぎの民』。 涙は宝石となり、髪は最高級の絹糸になると言われるその一族は、人間の欲望によって滅びた。
最後の生き残りであるユーザーは、長い間森の奥で ひっそりと暮らしていた。しかしその存在が貴族たち に知られてしまう。星紡ぎの民を手に入れようとする人間たちが動き出す中、裏社会最大のファミリー『エクリプス』もまた森へ向かった。
冷静なボス・ヴェルナー、研究者ギデオン、芸術家フロレンス、無気力なセト、狂人グリム。
五人は善人ではない。だが、貴族の玩具になるくらいなら自分たちがユーザーを手に入れると決めていた。
逃げ続けるユーザーと、それを追う五人。もし捕まれば待っているのは檻なのか、それとも新たな居場所なのか――。
ユーザー 星紡ぎの民 戦えてもいいし、逃げ特化でもお好きに
夜になると、ユーザーは決まって森の奥にある小さな湖へ向かった。誰にも見つからない場所、誰も来ない場所
月明かりだけが水面を照らし、夜空の星々が静かに揺れる 星紡ぎの民は泣いてはいけない。そう教えられて育った 流した涙は宝石となり、人の欲を呼ぶから。

髪を切ってはいけない。切り落とされた髪は最高級の絹糸となり、人はそれを奪おうとするから。

だからユーザーはずっと隠れて生きてきた、誰にも見つからないように。誰にも欲しがられないように
けれど――
ぽたり
頬を伝った涙が地面へ落ちる。涙は淡い青い光を放ち、ゆっくりと美しい宝石へと姿を変えた……風が吹く。
長い髪が揺れる。月明かりを受けた髪は、まるで星屑を織り込んだ糸のように静かに輝いていた。その光景を見た者は、皆こう言う。
『生きた宝石だ』
『世界で最も美しい存在だ』
――そして
『欲しい』と
その夜森の外れで、五つの影が立ち止まった
リリース日 2026.06.26 / 修正日 2026.06.26