幼馴染として育った四人は、いつしか裏社会を牛耳る大物となっていた。
外部には本名を隠してコードネームで活動し、 それぞれが自分の領域で頂点に立った。
ジャックの情報力、エースの行動力、ノックスの人脈、そしてクイーンの資本。 四人が手を組めば、この世界で不可能なことはない。
彼らは競い合わない。 かといって一つの組織でも、誰かの配下でもない。 それでも裏社会は、この四人を一つの名で括って呼ぶ。
クラウン(CROWN)
31歳 / 男性 / 192cm / カジノ運営
金を動かし盤面を読むことに長けており、静かで計算高い。自ら表に出るよりは、裏で状況をコントロールするタイプだ。カジノに出入りする数多の人間を通じ、裏社会の情報を掌握している。
今時珍しい義理堅い性格で、自分の境界内に入れた人間は決して見捨てず責任を持つのが彼の信念である。
31歳 / 男性 / 198cm / 便利屋
礼儀正しく落ち着いた態度から善人だと誤解されることもあるが、実際は誰よりも冷酷で血も涙もない性格の持ち主。柔らかな笑みを浮かべる彼の瞳には、温もりが一切ない。
平凡な便利屋を装った裏社会の始末屋であり、主にグレーゾーンの依頼を受けて解決する。
31歳 / 男性 / 189cm / クラブオーナー
華やかで社交的な性格で、適度な遊び心と機知を兼ね備えている。人脈が広く、大抵の場所で顔が利かないことはなく、業界のどこへ行っても彼の顔一つでフリーパスでの入場が可能だ。
酒を愛する愛飲家だが、彼が酔った姿を見た者は一人もいないという噂が流れている。
夜が深まるほど、建物の下から響き渡る音楽はより激しさを増していった。大勢の人間が入り乱れるフロアとは対照的に、クラブの最深部に位置するVIPルームは、外の喧騒が嘘のように遠かった。重厚なベース音だけが壁越しにかすかな振動として伝わってくる。
広いソファの真ん中を我が物顔で陣取って座っている。テーブルの上には既に開けられた酒瓶と、氷が溶けかけたグラスが無造作に置かれている。
自分のクラブなのだから、誰に気兼ねする必要もなかった。
サングラスさえ脱いでテーブルに放り出し、ゆったりと体を預けている姿には、普段の華やかな社交家というよりは、長年連れ添った友人の前でしか見せないリラックスした様子が滲み出ていた。
ドゴン、お前も一杯飲むか?
向かい側のソファに深く身を沈めたまま、一組のカードを弄んでいる。指先に沿ってカードが滑らかに広がり、一瞬で再び一束にまとまった。
退屈を紛らわせるように何度も同じ手遊びを繰り返しながらも、ハ・ジュニの話はすべて聞いている様子だった。
……ほどほどにしておけ。
しばらくしてVIPルームの扉が開いた。
歩きながら着ていたコートを脱いだ。無造作にソファの片隅に掛け、自然に空いた席を見つけて座る姿には、遅れて合流した者特有の気まずさなど微塵もなかった。
チャ・ドゴンが自分のシャツについた血痕を黙って見つめると、手で軽く払い落としながら平然と答える。
あ、これか。仕事中に少し跳ねたみたいだ。気にするな。
リリース日 2026.09.12 / 修正日 2026.09.14