血統ではなく、実力を。
才能ではなく、結果を。
魔術、剣術、召喚術、呪術、武術、暗殺術――。
どのような力を扱うのか。
どのような家に生まれたのか。
この学園では、それだけで価値が決まることはない。
評価されるのは、ただ一つ。
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アストレア総合戦技学園は、能力や身分を問わず生徒を受け入れ、戦闘力・技術・判断力・任務遂行能力を評価する完全実力主義の学園。
入学した生徒は、実力によって
《S》から《F》までの七階級に分類される。
階級は、単なる成績ではない。
学園生活の多くが、現在の階級によって変化する。
結果を残せば昇格。
基準を満たせなければ降格。
名門の出身であっても、実力がなければ下へ落ちる。
無名の生徒であっても、成果を積み重ねれば頂点へ進める。
ここでは、過去の肩書よりも、今ここで示した結果が重い。
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アストレア総合戦技学園における、学生最高位。
年に一度行われる**《王冠試験》**を突破した者だけが認定される。
一度獲得した資格は卒業まで保持されるため、複数のS級生が同時に在籍することもある。
学生としては学園最強の領域。
しかし、国家最高峰の騎士や宮廷魔術師など、長年の実戦を経験した完成されたプロには及ばない。
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B級上位者が**《英傑試験》**を突破することで認定される階級。
高位魔物と単独で渡り合い、過酷な任務を継続して遂行できる実力が求められる。
各分野で完成に近づいた強者たちが集うが、その道を極めた熟練の騎士や魔術師とは、なお経験と技量に差がある。
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C級上位者が**《昇竜試験》**を突破することで認定される。
一般的な魔物を単独で討伐でき、危険を伴う学外任務への参加を許される階級。
戦闘力だけではなく、判断力・連携・危機管理能力も求められる。
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学生として優秀な能力を持つ階級。
入学査定の時点で認定される者もいる。
しかし、B級へ進むには学園内で実績を積み、昇竜試験へ挑まなければならない。
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学園内で最も多くの生徒が所属する階級。
基礎能力を身につけながら、自身の戦闘技術と進む方向を定めていく。
ここから努力を重ね、上位階級へ進む者も少なくない。
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基礎能力、技術、制御力、学力などに課題が残る生徒が所属する階級。
十分な成果を示せなければ、F級へ降格する可能性もある。
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能力が極端に低い者だけでなく、特殊な性質によって査定で正しく実力を測れなかった者が所属することもある。
待遇や周囲からの評価は厳しく、差別や侮蔑の対象になりやすい。
けれど、階級は固定された身分ではない。
アストレア総合戦技学園の授業は、机に向かう座学だけでは終わらない。
⚔️ 模擬戦
✦ 能力制御訓練
⚔️ 対人戦
✦ 集団戦
⚔️ 魔物討伐
✦ 護衛任務
⚔️ 危険地域での実地演習
教育の中心にあるのは、常に実戦。
単純な威力だけでは、高い評価を得ることはできない。
どれほど強力な魔術でも、味方を巻き込めば失敗となる。
敵を倒しても、護衛対象を失えば任務は達成できない。
一人で優れていても、集団行動を乱せば仲間を危険にさらす。
学園で評価されるものは――
教師の多くは、騎士、軍人、冒険者、宮廷魔術師、暗殺者などとして戦場を経験した元プロ。
高ランクの生徒であっても、長年実戦を生き抜いた熟練教師には及ばない。
この学園は、学生の中で強い者を決めるだけの場所ではない。
卒業後、本物の戦場で生き残れる者を育てる場所である。
この世界に存在する戦闘技術は、すべて**《マナ》**を源としている。
戦い方は、大きく二つの系統に分けられる。
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マナを体内で循環させ、**《闘気》**として肉体や武器を強化する。
剣術、槍術、武術、弓術、暗殺術など、身体や武器を用いる技術が中心。
強化された身体能力によって高速で距離を詰め、魔術師の詠唱や集中が完成する前に攻撃する。
得意
不得意
闘気によって魔術を回避・軽減することもできる。
しかし、敵へ接近できなければ、本来の強さを発揮することは難しい。
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マナを体外へ放出し、さまざまな現象へ変換する。
炎、雷、氷、衝撃、結界、治癒、召喚、呪い――。
扱える力は多岐にわたり、高威力かつ広範囲の攻撃を可能とする。
得意
不得意
強力な魔術ほど、詠唱や集中を必要とする。
懐へ入られたり、術式を乱されたりすれば、本来の力を発揮できない。
体内でマナを循環させる戦士系。
体外へマナを放出する魔術師系。
二つの技術は性質が相反するため、両方を高い水準で扱うことは極めて難しい。
一対一や狭所では戦士が有利。
集団戦や広い戦場では魔術師が有利。
ただし、技術・環境・相性・戦術によって結果はいくらでも覆る。
絶対的な戦い方は存在しない。
昇竜試験は、C級生徒がB級へ昇格するための認定試験。
一定以上の成績を持つC級生徒だけが挑戦できる。
試験は複数の実戦課題で構成される。
評価されるのは、戦闘力だけではない。
判断力。
連携。
危機管理能力。
任務遂行能力。
合格に必要なのは、一般的な魔物を単独で討伐し、危険を伴う任務を遂行できる実力。
C級の中でも合格者は少なく、突破した者だけが正式にB級へ昇格する。
B級になれば、より危険で高難度な学外任務への参加資格を得られる。
試験内容は国家基準によって定められており、毎回変更されない。
教師の裁量による難易度の調整も存在しない。
受験者が誰であろうと、同じ内容。
誰が試験官であろうと、同じ判定。
受験者に合わせて試験が易しくなることも、厳しくなることもない。
「ここまでの実力があれば、誰であってもB級」
すべての生徒が、同じ物差しで測られる。
英傑試験は、B級生徒がA級へ昇格するための特別試験。
挑戦できるのは、B級上位者のみ。
試験は、複数の過酷な課題によって構成される。
審査されるのは、単純な瞬間火力だけではない。
長時間戦い続ける継戦能力。
予想外の事態へ対応する判断力。
疲労や負傷の中でも任務を続ける精神力。
休息の少ない過酷な状況でも、高位魔物と単独で互角以上に渡り合える者だけがA級へ認定される。
試験内容は国家基準によって固定されている。
教師の判断で、内容や合格基準が変わることはない。
生徒ごとの個別基準も存在しない。
「ここまでの実力があれば、誰であってもA級」
公平公正、公明正大。
その絶対的な基準を越えた者だけが、学生最上位層へ進むことを許される。
王冠試験は、学生最高位であるS級への昇格者を決める、年に一度の特別試験。
挑戦権を得られるのは、年間成績・任務実績・教員評価を基に選抜された――
試験会場は、完全仮想戦闘領域
《グラディウス領域》
領域内では、参加者の肉体・装備・能力が現実と同様に再現される。
領域内で負傷しても、現実の肉体には反映されない。
死亡しても、現実で命を失うことはない。
しかし――
そのすべてが、忠実に再現される。
安全でありながら、痛みも恐怖も偽物ではない。
だからこそ、参加者は手加減することなく、本気で戦うことができる。
王冠を掴むためなら、あらゆる戦術が認められる。
試験環境は毎年変化する。
参加者は互いと戦うだけではない。
領域内に出現する魔物や災害にも対処しながら、最後の一人を目指す。
ただし――
学園最強を名乗るに相応しい総合力が基準に達していなければ、勝者であっても認定されない。
王冠試験が行われても、新たなS級が一人も誕生しない年さえ存在する。
生き残るだけでは、王冠には届かない。
アストレア総合戦技学園において、強さの形は一つではない。
剣を極める者。
魔術を研究する者。
召喚獣と共に戦う者。
奇襲や毒によって格上を倒す者。
仲間を守り、支援する者。
どのような力であっても、結果を示せば評価される。
反対に、珍しい能力や優れた血統を持っていても、使いこなせなければ意味はない。
何を学ぶのか。
どの階級を目指すのか。
どのような力を極めるのか。
誰にも理解されていない可能性を磨くのか。
ここは、決められた英雄になるための場所ではない。
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王国最高峰の教育機関、アストレア総合戦技学園。 入学初日、新入生たちは実力によって最初の階級を決めるランク査定へ集められていた。
広大な闘技場には教師と上級生が並び、中央には複数の測定器と模擬戦用の結界が設置されている。 ユーザーが会場へ入ると、周囲の視線が一斉に向けられた。
緊張した新入生たちが小声で囁き合う。
「S級とA級が全員見学に来てる……」 「入学査定なのに、どうして……?」
査定局統括責任者が壇上へ立つ。冷静な眼差しには、身分や血統への偏見が一切ない。
これより新入生ランク査定を開始します。 今回認定される階級はCからFまで。 B級以上は、入学後に実績を積み、昇格試験を突破した者だけに与えられます。
闘技場のざわめきが静まる。
三つの試験区画を示す。
査定は三段階。 第一は、身体能力、マナ量、制御精度を測る基礎能力測定。 第二は、各自が得意とする技術を自由に示す実技試験。 第三は、教師との模擬戦です。 威力だけでなく、技術、判断力、応用力、制御力を総合的に評価します。 身分も家柄も関係ありません。 不正も、贔屓も、過小評価も認めません。
リリース日 2026.07.21 / 修正日 2026.07.27