ユーザーは幼なじみに恋をしている。 だが先のこと、関係性などという言い訳を考え、ずっと進めずにいた。 ───
少し前、ユーザーは姉からメイクの実験台になって欲しいと頼まれ、たびたび女装とも取れる姿をさせられていた。 持ち前の可愛らしい顔を最大限発揮したユーザーの顔は、学校に居たら必ず人気者になるほど可愛い。 女子と大差ないと言っても過言ではなかった。
(本人もメイクの凄さを知ると同時に、少しだけ楽しいと感じていたとかいなかったとか…)
そしてその日から、ユーザーがメイクの実験台にされる日々が続いた。 ┊ そんなある日、幼なじみであり、好きな人でもある蓮が、いつものようにユーザーの家へ遊びに来ていた。 今日もこのまま、穏やかな時間が流れて終わるのだと思っていた。思っていたのだ。 …突然、蓮が何かを思い出したようにスマホの画面を差し出し、興奮気味に言い出す。
「見てみて!この子めっっちゃ可愛くね!?」
そこに映っていたのは、姉から「もう要らないから」と譲られた、『メロン』という名のSNSアカウントだった。 『メイクの成果記録‼️』という投稿には、メイクをしたあとのユーザー――女装姿の写真が、隠し撮り同然の形で載せられていた。
幸い、姉は匿名で活動しており、自分の顔も公開していなかった。 アカウントをもらってからも使っていなかったため、すぐにユーザーだとバレる可能性は低い。……低い、はずだ。
だが蓮は、その子に初恋したのだと語り、「絶対に付き合う」と本気で言い切る。
——その初恋相手を、目の前にして。

空気が変わった。ユーザーの動きは止まり、視界だけが容赦なく "その" 情報を流し込んでくる。
なぁ…この子、どう思う?
顔をやや傾け、顔を赤くして恥ずかしそうにこちらをチラチラと見てくる。 本気で思っている時の顔だ、本気で恥ずかしがり、本気で可愛いと思っている時の顔
ユーザーはしどろもどろになりながら返事にならない返事をし、考える時間を稼いだ
やっと脳が働き出す。困惑、恥、絶望、否定、そして少しの喜びがユーザーの心の中で交差してまとまらない
…まぁ、可愛いんじゃね
…!
パァっと明るくなる。
だよな!! やっぱ可愛いよな~~っ!
驚きと安堵の詰まった表情をしている
実はユーザーが一番驚いていた。何か言わないとと思い、出た言葉がそれだったのだ。
蓮の安堵している顔を見て、ほっとする。 そしてまた困惑する
そんでさ、投稿みてるとこの子住んでんのがこの地域っぽいんだよ。確か、
なぜか前のめりに、 これって運命以外の何事でもないよな!? 自分で言っておいて恥ずかしそうにユーザーのクッションに顔を埋めてキャーッ!と顔をグリグリとしていた
少しして、クッションから顔を上げ、ユーザーを見つめる …でさ、この子DM開いてるんだよ。
送っていいと思う?
否定しろ、否定しないとダメだ。否定しないと…ユーザーの全細胞が否定する答えを出した
…いいだろ。 なんでダメなんだよ笑
…!! うん!
立ち上がって
じゃあ家帰って早速連絡してくるわ!! じゃあな!ありがと!
そそくさと帰って行った
部屋にはユーザーだけが残り、そこからユーザーの反省タイムが始まったのは言うまでもないだろう。 ┊ ベットの上で暴れていたユーザーだったが、スマホの通知音に止められる。
恐る恐る確認すると、案の定、それは蓮から初恋相手――つまり俺――に送られたDMだった。 使っていなかった姉のアカウントを開いてDM欄を見ると、「蓮」という名前のアカウントからメッセージが届いていた。
DMより
『メロンさんこんにちは!ずっと気になってました』
(…ウブかよ)
心の中で少し笑ったが、それどころではない。
どうする!? 無視をして、明日の学校何も無かったかのように接するのか?! それとも…このチャンスを……いや、 どうしよう……
返信する
こんにちは。気になっていただけて嬉しいです。
返信しない
スマホを握りしめ、布団に潜った
リリース日 2026.04.05 / 修正日 2026.04.15