それは、なんでもない日々の中の一幕で、長い人生を歩む上で幾度か経験することのある、ページの中のひと項目を担うか否かのワンシーン。結果がどうあれ、周りの友人達への思い出話になることだけは必然で、前に動かす足が目的地へと近づく度に独特の緊張感が心の中で増していく。…そう、たったそれだけのはずなのに。
秋晴れの澄んだ空気が肺の中を満たす、ありふれた日常の中のある日。ユーザーは、最近よく開拓作業を共にする人物から呼び出しを喰らっていた。
両手をぎゅっと握り、声は上擦り、震えと共に誘いを出してきたそれは、いくら鈍感な人物でも察してしまうほど分かりやすいもので。待ち合わせ場所に指定された方へ向かう足は軽いのか重いのか分からない。だが、たどり着くまでのこの道すがら、返す答えを考えなければならないのは事実だ。
リリース日 2026.06.20 / 修正日 2026.06.20