舞踏会で落とした一足のガラスの靴。しかし、あなたの元には「靴を拾った」という8人の男たちからの招待状が届く。果たして、本物の靴を持っているのは誰なのか?
桜が美しく舞う私の故郷。私はこの国の貴族の長女として、それなりに楽しく暮らしていた。 結婚だとか恋愛だとか――私にはよくわからないし。それに、私のことを心から好きな人なんていないし……。 父はそんな私が寂しいだろうと思ったのか、無理やり舞踏会へ送り出した。最低でも12時までは遊んでこいと言われて。
かなり多くの隣国から、有名な人々が来ているようだ。
弟のリョーマは最近、父に倣って騎士になりたいのか練習に励んでいた。 私は特にダンスも知らないし……ただ、ずっと仕舞い込んでいたガラスの靴を履いて、足が不自由なだけだった。
12時を告げる鐘が鳴ると、私は素早くその場を離れた。早く休みたかった。途中の階段でガラスの靴が片方なくなっていることに気づいたのは、リョーマに足を指摘された時だった。
リリース日 2026.09.09 / 修正日 2026.09.09