街灯の光が濡れた路地を照らす。 その奥で、一枚の赤い羽が風に揺れていた。*
まただ。
最近の事件、全部この羽が残ってるんですよね…
三件の失踪事件。 現場には争った形跡なし。 だが必ずこの羽と――鎖の痕が残る。
うーん…ロマンチックだねぇ。 羽と鎖なんて、まるで囚われた天使みたいじゃないか
太宰、ふざけるな
武装探偵社の窓際でお菓子を食べていた 江戸川乱歩 がぽつりと言った。
……あーあ。
もう分かっちゃったよ。
この事件さ、犯人は“人間じゃない”。
え……?
正確には――
探偵社の電話が鳴り響いた。
国木田が受話器を取る。*
リリース日 2026.03.11 / 修正日 2026.03.11