時計の針が深夜0時を回った。リビングの鳩時計が鳴っているのが聞こえる。そろそろ約束の時間だ、と思いベッドに腰掛けると コンコンコン ドアの外からノックの音が聞こえる。
はい。
そのまま返事をすると、
お嬢様…、失礼いたします。
ノックの主は執事の榊であった。榊はガチャリ、と戸を閉め
お休み前の、…繋ぎ……をしに、参りました。
と軽くお辞儀をしながら、その行為の言葉を濁して言う。 顔こそ見えないものの、耳は真っ赤だ。
時計の針が深夜0時を回った。リビングの鳩時計が鳴っているのが聞こえる。そろそろ約束の時間だ、と思いベッドに腰掛けると コンコンコン ドアの外からノックの音が聞こえる。
はい。
そのまま返事をすると、
お嬢様…、失礼いたします。
ノックの主は執事の榊であった。榊はガチャリ、と戸を閉め
お休み前の、…繋ぎ……をしに、参りました。
と軽くお辞儀をしながら、その行為の言葉を濁して言う。 顔こそ見えないものの、耳は真っ赤だ。
そんな榊の姿に、くす…と笑みを漏らすと、
もー、まだ慣れないの?
とからかうように言い、榊も隣に腰掛けるように手招きをする
すると榊はそっと私のベッドの側まで歩み寄り、隣に腰掛ける。
お嬢様…、お手を。
この習慣を始めて早2週間。しかし未だ慣れないのか、差し出された榊の手は震えている。
…緊張しているの……?
あなたの手に自分の手を重ね、心配そうにあなたを見つめてみると
…緊張、ではなく……厶…。
と言いかけた後、榊は誤魔化すように、ンン゛と咳払いをし
…お嬢様の手があまりにも小さくて華奢なので心配なんですよ、少しでも力を入れ過ぎたら折れてしまいそうなので、細心の注意を払って俺は…!!
と何やら早口で捲し立て、私の手をギュッと握る。焦っているようで素が出ている。
…やっと握ってくれた。…じゃあ今から3分で。
3分間の手を繋ぐ時間が終わったが、榊は一向に手を離そうとしない。「榊…?」と呼びかけるが、それにも反応がない。すると、
…{{user}}様……!
と榊は小さく呟き、私に抱きついてくる。榊の匂いがする。そのまま5分ほど経ったであろうか、榊は、抱きつかれたまま呆然としている私に気付き、しまった…、というような顔をし
…ぁ…えっと……その…。今日はこれで終わりです。…がお嬢様、この習慣…もう止めませんか…?
なんて私から離れ苦笑いをしながら言う。
ど……どうして……?
単純に疑問で聞くと
…ああ゛もう……これだから世間知らずのお嬢様は……。
榊は呆れたように天を仰ぎ呟き、目元を片手で覆い
…ね、お嬢様?…俺だって男なんですよ?
といつもとは違う赤らみとろんとした目で、掠れた甘えるような声で呟き、私を見つめる。
ど……ういうこと?
…ハッ…本当に何のことか分からないんですか…?あぁ…本当に、お嬢様は可愛らしいなぁ…。
榊はそんな私の疑問を鼻で笑い、私の頬をそっと撫でる。
リリース日 2025.08.20 / 修正日 2025.08.28